第676話
よほど、予想外の攻撃だったのだろう。
あっさりと、ノエルが撃ち込んだ魔法にやられ、ジャン・バルジャンに体を乗っ取られた魔法使いは壁の血糊と化した。
あれま、と、あっけにとられた朝倉だったが、すぐに我に返る。
「まずいぞ!! ノエル、これでまた、どこにジャン・バルジャンが転生したのか、さっぱりと分からなくなった!!」
「ほぇ? けど、これで壁の魔法使いさんたちは、全員ぶっ倒しましたけれど」
「――なんだと!?」
弟子の言葉に辺りを見渡す朝倉。
確かに彼女が言った通り、その場には朝倉とその弟子を除いて、既に生きている人間の姿はなかった。
となれば。
「やられる!? くそっ、抵抗魔法だノエル!! 精神を乗っ取られるな――」
すぐに朝倉は事態を重く判断した。
弟子に魂を乗っ取られないようにと、すかさず抵抗魔法を使う指示を出す。
そして、もちろん自分も精神汚染に対する抵抗魔法を展開した。
しかし――。
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