第670話

「ここに収監された魔法使いたちは、すべて、皆、我が不死への探求の協力者くもつ!! 彼らを集め、貴様の弟子――ディァボリクァに勝利する!! それこそが、我が宿願、我が目的、そして、我が最終目標不老へと至る道!!」


「ど、どういうことですか、師匠?」


「まともに相手をするな。奴は狂人だぞ」


「くはははっ!! 朝倉女史!! という訳だ、全て、ここに至るまでのすべての経緯は私の想定した範囲の中でのこと!! つまりつまりだ――君との勝負さえも、この監獄への収監さえも、予定調和にすぎぬということ!!」


「大声で偉そうに負け惜しみを。てめえの四肢を俺がもいだのは確かだろうが」


 鎧袖一触。

 ピリリとした空気が場に走った。


「やるがいい!! 我が協力者くもつたち!!」


「ノエル!! 第二種限定解除ディスペル・トゥだ!! 俺がこいつの相手をするから、他の奴らの相手は頼んだ!!」


「はい!! 任されました、師匠!! ノエル、やってやるですぅ!!」

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