老ドラゴンと弟子
第597話
ファンタジーと言ったらドラゴン。なんといっても討伐がクエストになるくらいに、竜というのはこの手の世界と切っても切れない関係である。
とはいえ、朝倉たちの世界での竜事情はちょっと異なる。
「竜と一口に言っても、いろいろな種類があるのは知ってるな」
「地中に住んでたり、空を飛んでいたり」
「前者はワーム、後者はワイバーンなんて言われてたりするな。まぁ、それはいい。とにかく、竜のくくりってのは意外と広い」
「全然ちがいますものね、姿とか――けど、なんで竜なんですか?」
そこだ、と、朝倉がソファーにもたれかかって言った。
ひょいと虚空の中から魔法で取り出したるは小さな小瓶。その中には、まるでサファイアのように輝く赤い砂が入っていた。
「これよこれ、これが、竜たるものの由縁」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます