第581話 イメチェンの弟子
「――髪の毛、だいぶ伸びたから、散髪したらどうだとは、確かに言った」
「――はい」
「――お前もお年頃だから、俺が切ってたらあれだろうと、美容院にも行かせてやった」
「――ありがとうございます」
「――パーマくらいはかけてきても、まぁ、お年頃だし許してやろうかなと思ったさ。けどな、なんだいノエル。そのアフロ姿は」
朝倉の言葉に、もじゃり、三倍になったノエルの頭が揺れる。
ブロッコリーのようなその頭が、怯えに揺れるさまをあきれて眺めながら、朝倉はため息を吐き出した。
「――やるなら今しかない、そう思って」
「どうしてそれをやろうと思うんだよ!!」
「もさもさのふさふさの夢じゃないですか、アフロは!! コスモを、京○郎を感じないんですか、師匠は!!」
「感じないよ!! とにかく、すぐに戻して来い!!」
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