師匠と王立図書館
第561話
王立図書館。
それは朝倉たちが住んでいる王城から遥かに西、かつての王都があった街にある施設である。
すでにこの地に住まう国民はほとんどおらず、残った数人の国民もまた、そこにあるとある伝統的な建造物の保全のために、職務としてそこに居るだけである。
はたしてそこにあるものとは。
「――ここが、王立図書館ですか!!」
「活版印刷以前の書物やら石板やらなにやらが収められているんだが、なに、収納方法にちと問題があってな、王都に移すことができないんだ」
「とは?」
「まぁ、そりゃ、中に入ってみれば分かる」
空から降り注ぐ太陽を浴びながら、額の汗をぬぐう朝倉とノエルの師弟。
涼を求めるように、ノエルは駆け足で、朝倉はもっさりとした足取りで、石造りの図書館の入口へと向かうのであった。
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