第479話
「入院して、ここ最近というもの、運動とか控えてたからな」
「リハビリはしてましたけど、必要以上の運動は、そう言えばしてませんでしたね」
「トレーニングもサボってたしなぁ。まぁ、しょうがないっちゃしょうがないか」
「最近妙に触り心地がよいなとは思ってたんですよね。もっと早く言えばよかった」
それは本当に早く言って欲しかった、と、朝倉がしょげる。
なんにせよ、もはや彼女が太ってしまったということは、どうあがいても覆ることのない真実であり、残酷な現実であった。
もちろん、普通の女性と比べれば、全然スリム、それこそまだ筋肉質かなくらいの出来上がりではあるが――そこは大陸最強の名を冠する朝倉である。
この程度の仕上がりでは、到底満足できるものではない。
「やるしかないようだな、
「おぉ、師匠!! 初めてなんかそれっぽい当て字を使いましたね!! 流石はノエルの師匠です――けど、ちょっと、カッコ悪いです!!」
うっさい、こっちは真剣に言っているんじゃい、と、朝倉はノエルの口に指を突っ込むと左右におもいっきり広げたのだった。
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