第16話
「
「ぐぬぁあああぁぁあっ!!」
宙を飛ぶ道場破り。
いかにも高位の魔法使いという感じのその男は、部屋の壁を突き破ると王城の空へと飛んでいき、やがて星となった。
「ふっ、またつまらぬものを打ってしまった」
「打ってしまったじゃないわよ!! なにまた部屋を壊してんのよ!!」
ぎにゅり、アホ毛をダイコンでも抜くような感じで握ったのは、道場破りを倒してご機嫌な魔法使いのお師匠様――クローデット。
眉間に青筋。
振り返るまでもなく察したノエルの顔が青ざめる。
「ちがうんです師匠。私はただ、部屋に出たゴキブリを退治しようと」
「
ぎにゃぁあぁあぁと、アホ毛を引っ張られて、うめくノエルであった。
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