第14話

 むんずりと、笑顔で、アホ毛を握り締める。


 え、と、ノエルの顔が引きつったときにはもう遅い。


 力いっぱいに、クローデットはそれを天にめがけて引っ張った。


「だから!! 毎度毎度、アンタのおポンチに、周りを巻き込むなっていってるでしょうが!!」


「ごめんなさい師匠ぉ!!」


 この馬鹿弟子がぁ。


 いつもの台詞が今日も今日とて、この平和な王国には響くのだった。

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