第2話

「王様前にしての大事な魔術儀式の日だから、遅れるなって言ったでしょう!!」


「すみません、すみません」


「アンタはいつもそうやって。謝ればすむと思ってるんだから。いったい何時いつになったら宮仕えの自覚が出るのよ」


「それは師匠のおっぱいと同じで、何事も歳相応にはいかないというか」


「誰の胸が未就学児並みだ!! デス魔法かけるぞ!!」


「あん、やです、やです、痛いのやですから」


 ごめんなさい師匠、冗談ですって。

 てへぺろりと舌を出して謝る、弟子――田中・煌星王ビッグバンキング・ノエル。


「冗談でも師匠のコンプレックス弄るアホがいるか!!」


 ドスの利いた声と共に、爆発魔法をその胸へとぶちかましたのは、そんなアホ弟子の師匠、というか保護者――朝倉・クラヴェル・クローデット。


 二人は一応、固い絆で結ばれた師匠と弟子――


「すごい!! Eカップだから爆発魔法も痛くない!! さすが私!!」


「アンダトゴルァアッ!!」

 

――である。一応。

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