第3話
「なんでもいいが、はよしてくれんかね、朝倉くん」
師匠と弟子の戯れを、面倒くさそうに眺めているのは王。
彼は自慢の髭をぴんと指先で摘むと、肩を怒らせるクローデットに呆れた声色でいった。
この師弟のどんちゃん騒ぎは、もはやこの国の誰もが知っている名物。
それだけに、クローデットは恥ずかしく顔を赤らめた。
「どうしたんですか師匠? 顔、真っ赤ですよ?」
「誰のせいだと思ってるんだ」
「はっ、まさか、師匠――不治の病に冒されて!!」
「それはお前の頭の話だろう」
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