幕間 [ハーメルンの笛吹き男]
昔昔、ハーメルンの町は大量のネズミによる被害に悩まされていました。
そこに色とりどりの派手な服をまとった男が現れ、
「報酬をくれれば全てのネズミを駆除しよう」と話を持ちかけてきたのです。
町人が大喜びで承諾すると、男は突然笛を吹き鳴らした。
すると不思議な事に、笛の音色に誘われてネズミ達がやって来ます。
笛吹き男が歩き出すと、ネズミも後から付いてきました。
やがて男は郊外の川までネズミを誘い出し、一匹残らず溺死させてしまいました。
しかし…――――
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"笛吹き男"の運命の書。
"彼"は町にて害獣退治を行う。
それが習わし
彼の家系の、決められた運命
そして、その結末も―――決められた運命
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――――町人はあまりにも簡単にネズミが消えた為、笛吹き男との約束を破り、報酬を反故にしてしまいました。
笛吹き男は黙ってハーメルンを去っていきました。
それから、幾日かたった、誰もが寝静まった夜のこと
ぴ ぴ ぴーひゃらり
笛の音が町中に響きました。笛吹き男がハーメルンの町に戻ってきたのです。
町の子供達はその音に誘われて家から出てきます。
笛吹き男が歩き出すと、子供も後から付いていく。
やがて男は郊外の丘まで子供達を誘い出し、そのまま行方知れずとなりました。
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町人はそれを恐れている。だから"楽器は禁止"なのだ。
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