DIE7話 百鬼町夜行通りにて
ここは、
現世で少女に出会ってから数週間が過ぎた。日頃の激務から解放されたカミシノは、疲れ果ててしまい、いつの間にか、応接室にあるソファー上に寝てしまう。そんな毎日を送っていたカミシノの
"チリリリリーン、チリリリリーン"
ソファー横の茶色い木製机の卓上に置いてある黒電話が勢いよく鳴る。だが、カミシノは、ソファーに寝転んだまま起きない。すると、極彩色の花柄
『電話ですよ、起きて下さい』
「電話ですよ、起きて下さい」
etc...交互に繰り返される双子の呼び声で、さすがにカミシノは、目を覚ます。寝ていたソファーから起き上がり、双子から黒電話の受話器を受け取る。
"はい。もしもし、こちらは百鬼探偵カミシノ事務所です。"
その電話の主は、数週間前に現世で出会った少女からだった。本当に電話を掛けてきた為、少し戸惑い気味のカミシノではあったが、電話を掛けてきた理由は、彼女のある相談事。つまり、カミシノ
「私の友達が何者かに取り
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