DIE4話 無人病棟

 ふと、目を開けると、死ぬ直前に病室の白い天井を見上げていたはずが、何故なぜか病棟フロアのような場所で待たされていた。しかし、周りには誰もいなかった。すると、白衣姿の真っ黒い人影のようなモノが廊下を通り抜けた。だが、それは明らかにヒトではなかった。そして、腰けていたソファー横にある部屋から女性の無機質な声で、自分の名前が呼ばれた。

「カミシノ ユウスケサン、医院長ガ呼ビデス。」

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