DIE1話 救済者
あれから数分が
「あの暴漢は、どうなったの?」
『
「えっ。今、なんて?」
『だからさぁ、地獄に堕ちたって言ったじゃん。』
「そうだよ地獄に??」
『そうだよ』
私は、悪夢でも見ているのだろうか?そもそも、あの暴漢に出くわしたことや黒い礼服姿の少年に助けられたことも、全て夢ではないか。きっと、悪い夢でも見ているんだ。私は、そう思った。
『ちなみに夢ではないよ。これは、現実だよ』
「あなたは一体、何者なの?」
私は、そう問いかけるしかなかった。
『うーん…そうだなあ。しいて言うなら、救済者ってところかな』
その少年の言葉に私は、本当に助けられたんだと自覚した。
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