最終章 真実のバースト

銃器にガイア

ヘドウェイを黒い雲が覆う。

ペルセポネの仕業かな?って思ってしまう。

雨、あの絶望を味わった時と同じだ。

繰り返されるのか……!


今度こそ、それを止める。そのために来た。


…夜なんてないのに、カッコつけてまぁ……。

あたしってバカだなぁ。


「まぁいいか、今、ここでリラの扉を破壊すれば」


真実を手に入れたら……ーー。


「全てが終わる! ハンドバースト!」


ドアに手を当てて、唱えた刹那、爆発が起こった。

運がいい事に、地下だからそこまで被害はないだろう。


「防衛プログラム指導…侵入者を排除セヨ……」


やはりか! もうこんな繊細な機械の文明は消滅しているはず! 存在しているって事は……彩りんか。


風の加護シルフシフト!」


シルフは風、身体能力の増加はピカイチ。


「軽い! バースト!」


監視カメラのような攻撃ボットに、零距離まで近づいてバーストで破壊する。


「かすりもしないや…もうスルーしちゃお」


全て壊すことを考えたが、もう既にリラは警戒態勢に入っているはずだ…先に行くのが健全。

なぜそんなに自信があるのか…おじさん情報だからだ。




機械は…もう居ないみたいだな。

気がついたら、景色は変わっていた。

灰色のコンクリート壁から鏡の様な…この世界ではありえない…。


「居たぞ! 侵入者だ!」

「人だと…? 土の加護タイタンシフト!」


土は体を硬化させる。


「なんだと…こいつ…硬い!」

「土の剣の出番だ……!

土神の一撃ガイアデストメア!』」


「お前ら! 逃げないとまずいぞ! 殺される…」


巨大な土の剣を持ち上げ、重力に任せて振り下ろす。


振り下ろされた剣はバキバキと崩れながら、人を薙ぎ払い、足元にヒビを入れた…。


「そんな…! 半分が消えた…」


50人も居たのにかなり減ったな。流石土神。


「それじゃ、1人ずつ! 奏でろ…裂空斬エアロビート!」


飛んでいく衝撃波は的確に1人1人を射抜いていく。

相手は彩りん製のピストルやカービンをなどを使っているようだが…タイタンには勝てないみたいだな。


「ロケットランチャーをぶち込めぇえ!」


え? ランチャーかよぉお!


「受けたらひとたまりもないな…土の盾アースシールド!」


足元に手を当てて、思いっきり引き上げる動作をすると、ザザっと壁が現れた。


「打ち込め! 打ち込みまくれ!! 倒さないと…やられちまうぜ!!」


15人くらいが一斉にミサイルを浴びせてくる。

こんな地獄絵図見たことない。


「くっ…やったか…?」

「残念! 土神には勝てないよ」

「うっうわぁ!!」

「もっと運を大切にしなきゃ…土の槍アースバンカー


真顔で唱える。

すると、魔力で補われた土の槍が見事に男達に向かっていく。


「…もうダメだァ! 逃げるんだ!」

「やめろ…やめてく…」


速攻で全滅していった。


「もう終わりかよ…」


不思議な気分で鏡みたいな所を後にした。

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