第5章 超兵器R1号

「丸ちゃん――また言っちゃった。丸柴まるしば刑事から、ストーカー被害に遭われてお困りの市民の方がいらっしゃると聞いて、生活保安課の降乃論子ふるのろんこ、馳せ参じましたっ!」


 降乃刑事は畳の上に片膝を突いて屈み込むと、胸の前で組んでいた麻矢子まやこの手を固く握って、ぶんぶんと上下に振った。私服の黄色いキュロットスカートの隙間からパンツが見えてるって。


「は、はあ、よろしくお願いします……」


 答える麻矢子の表情が若干引きつっているのは、気のせいではないだろう。


理真りまちゃん! 由宇ゆうちゃん!」麻矢子の手を離した降乃刑事は、理真と私に顔を向けて、「さっそく行くわよ!」

「行くって、どこに、何をしに?」

「何言ってんの理真ちゃん。行くって言ったら、捜査に決まってるでしょ!」と勢いよく立ち上がった降乃刑事は、「まずは、ストーカーが現れたっていう現場に案内してちょうだい!」


 畳の上にへたり込むような姿勢になっていた麻矢子を見下ろした。



 こうなることは予想出来ていたのだ。ストーカー相手であれば、刑事部ではなく生活安全部の出番となることは当たり前の話だ。そして、数いる生活安全部の刑事の中から降乃刑事が寄越されたのは、間違いなく丸柴刑事の差し金だろう。朝、醜態を晒されてしまったことへの、理真に対する報復の意味合いが込められているのだ。

 私も、恐らく理真も、論ちゃんこと降乃刑事の存在をすっかり忘れてしまっていた。

 これほど強烈なキャラクターであるくせに、その存在を忘れるとは、なるべく関わり合いになりたくないと思っているのだろうか。いや、論ちゃんはいい子なんだよ。ただ、付き合うのにちょっと疲れるだけで……



「ふーんふーん、ふんふふーん……」


 その論ちゃん、いや、降乃刑事は、自らが乗ってきた覆面パトのハンドルを握りながら、ご機嫌な様子で鼻歌を歌っている。メロディーは、彼女が大好きなアニメ『ドラゴンボールZ』の主題歌だ。

 助手席に理真、後部座席に私と麻矢子が乗り込んだ覆面パトは、降乃刑事の運転で昨夜麻矢子が怪しい人影を目撃したという現場へ向かっている。降乃刑事は麻矢子のナビに従ってハンドルを切る。


「あ、ここです」


 麻矢子の声に降乃刑事はブレーキペダルを踏み、路肩に寄せて車を停めた。

 車から降りるとそこは、閑静な住宅街の真ん中で、十字路の向こうには公園も見える。


「私がこの道を家に向かって歩いていて……」麻矢子は昨夜の再現をしているのだろう。私たちが来た方角に体を向け、数歩歩くと、「この辺りで、後ろから足音が聞こえてきているのに気が付きました」


 と一度立ち止まる。私たちはその様子を路肩に並んで立って見ている。麻矢子はさらに、


「でも、静かな深夜のことだから、自分の足音が反響してるだけなのかなって思って、立ち止まってみたんです。でも、後ろから聞こえてきていた足音は、私が止まっても数歩足音を鳴らしてから止まったんです。私が歩くと、また数歩遅れて足音が聞こえ始める。私、これ以上進むと住宅もまばらになって、怖くなるだけだなって思って、思い切って立ち止まって振り向きました」


 麻矢子は言葉通り、実際に振り向いた。その視線の先には一本の電柱が立っている。その距離は五メートル程度だろうか。麻矢子はその電柱を指さして、


「そうしたら、その電柱の後ろに何かが飛び込むのが見えました。気のせいかなって思ったんですけど、街灯の明かりで、電柱の後ろに何かいるって分かって。また思い切って声を出しました。『誰?』って。そうしたら、電柱の後ろの影は、振り返って走って逃げていきました」

「その瞬間に、街灯の明かりに照らされて目が光ったように見えたのね」


 理真が訊くと、麻矢子は頷いて、


「はい。あんな距離で瞳の反射が見えるわけないですから、多分、眼鏡だったんじゃないかと」

「なるほど、なるほど……」


 それを聞いた降乃刑事は、頷きながら電柱に向かって歩いて行く。その根本にしゃがみ込むと、猫の顔を模したかわいいショルダーバッグから何やら取り出して目に近づける。虫眼鏡だった。それを見ている理真は、


「論ちゃん、アスファルトだし、砂や土も被っていないから、足跡は出ないと思うよ。周到なストーカーが遺留品を残すとも思えないし――」

「こ、これは!」


 降乃刑事が声を上げた。まさか?


「理真ちゃん! 由宇ちゃん!」


 視線を虫眼鏡越しに電柱の根本に差したまま手招きをする。理真と私は駆け寄り、後ろから麻矢子も続く。


「論ちゃん、何か見つけたの――」

「うんこがあった!」

 私はもう少しでアスファルト上をスライディングするところだった。

「鑑識呼んで!」


 意気込んだ声の降乃刑事に私は、


「論ちゃん! 電柱に隠れたストーカーがそこでうんこしたとでも言うの?」

「したかもしれない」

「しねーよ! どう考えても犬のだろ!」

「麻矢子さんに声を掛けられて、慌てて逃げたのは、うんこしてるところを見られたくなかったから」

「うんこしてるところどころじゃねーよ! そもそも姿自体見られたくないんだよ!」


 降乃刑事と私の会話を、ため息混じりで聞いていた理真は、


「二人とも、うんこ、って言い過ぎ」

「突っ込むところ、そこじゃねーだろ!」


 私たちのやりとりを、買い物袋を提げた主婦らしき女性が遠巻きに眺めていた。麻矢子はばつが悪そうに会釈する。知り合いのご近所さんだったのかも。


「論ちゃん、もう帰ろう……」


 私は主婦らしい女性が怪訝な表情のまま去っていくのを横目に見ながら声を掛けた。


「待って、由宇」


 理真は、立ち上がった降乃刑事の代わりに電柱の根本に屈み込み、そのそばに落ちている物体を凝視している。すなわち、うんこを。


「由宇、論ちゃんも、ここ」と、理真はそのうんこの端を指さして、「踏んだ跡じゃない?」


 私と降乃刑事も理真の横にしゃがみ、理真の指先にある物体を見た。すなわち、うんこを……って、いい加減にしよう。なにやら真面目な話になってきた。

 確かに、よく見ると、長さ数センチのその黒い物体は、一方の端が僅かだが不自然につぶれている。何かが踏みつけたように見える。が、その潰れている範囲は極々小さなもので、靴で踏みつけてしまったのだとしても、靴底の跡が判別出来るまでには到底至らない。


「ストーカーは、麻矢子さんに声を掛けられて電柱の影に飛び込んだ際、これを踏んでしまった?」


 私の言葉に理真は、「多分ね」と言って頷いた。


「でも、こんなに小さい範囲じゃ、靴底の特定は当然無理だね」

「うん、それでも、犯人の靴からこっちに何か付着したかもしれない。靴の欠片の成分とか。そこから犯人を追えないとも限らないわ」

「よし、証拠物件」


 またしても虫眼鏡越しにそれを覗き込んでいた降乃刑事は、猫のバッグからジッパー袋を取り出した。用意のいいことだ。が、


「――ちょ、ちょっと! 論ちゃん!」

「ん?」


 私は、素手でその〈証拠物件〉を掴み取ろうとしていた降乃刑事の腕を掴んで止めた。


「素手で掴むやつがあるか!」

「あ! ごめん、由宇ちゃん」降乃刑事は頭に手をやりながら、「大事な証拠品に私の指紋が付いちゃうもんね」

「そこじゃねーよ!」


 横から理真のため息が聞こえた。

 大事な〈証拠物件〉は、裏返した袋を手に被せて拾い上げてジッパーを閉じて密閉した。降乃刑事は、その袋をもとのように猫のバッグに入れようとする。入れるな入れるな。ここでも私はその行動を止めた。それは覆面パトのトランクにでも放り込んでおけ。

 覆面パトに乗り込むと、麻矢子の携帯電話が鳴った。電話に出た麻矢子の口ぶりから察するに、相手は七重ななえ出版の編集者のようだ。名前は確か、白浜和夫しらはまかずおと言ったっけ。電話を終えた麻矢子は、


「すみません。急に打合せが入ってしまいまして。私これから白浜さんのところに行かないと」

「じゃあ、送って行くわよ」


 運転席で降乃刑事がウインクした。

 麻矢子を送る道中で、私と理真は、麻矢子の同級生たちの連絡先を訊いた。聞き込みではないが、何かしら有力な情報を得られるかもしれない。最初は渋っていた麻矢子だったが、同級生を疑っているわけではなく、ただ話を聞きたいだけだ、との理真の言葉に頷いて、石黒塔子いしぐろとうこ古橋由起夫ふるはしゆきお真鍋次郎まなべじろうの三人の連絡先を話してくれた。麻矢子は、「何だか安堂さんって、探偵みたいですね」と笑った。



 編集者の白浜は、市内のはずれ、海に近いビジネスホテルに滞在しているという。その玄関先に麻矢子を降ろす。帰りは白浜がレンタカーを借りているので、それで送ってもらうという。

 麻矢子がホテルのロビーに入ったのを見届けると、降乃刑事が、


「さて、それでは行きますか。理真ちゃん、一番近いところは?」

「今日は日曜日だし、在宅を確認してからのほうがいいのでは……」


 理真は、私がメモした麻矢子の同級生たちの連絡先を書いた手帳から目を上げて、フロントガラスを見た。正確には、フロントガラスの向こうを、だが。


「あ、あれ、真鍋さんじゃない?」


 理真は指をさした。私と降乃刑事も顔を向けると、確かに、真鍋次郎が歩いているのが見えた。昨日と同じ作業着姿で鞄を提げている。

 真鍋の足は、ホテルに隣接している、背の高い塀で囲われている場所に向かっていた。工事現場のようだ。職場なのだろうか。


「ちょうどいいや、行こう」


 理真が言うと、降乃刑事は覆面パトを路肩に停めて、私たちは降車した。


「真鍋さん!」


 理真が声を掛けると、真鍋は振り向き、意外そうな表情になって軽く会釈してくれた。私たちも会釈しながら近づき、理真が、


「真鍋さん、お仕事ですか?」

「は、はい。とは言っても、今日は日曜なので朝はゆっくりと寝て、この時間からですけれど」


 腕時計を見ると、お昼過ぎだ。


「ちょっと、お話しを聞かせていただいてもよろしいですか?」


 理真が言うと、「じゃあ、事務所で」と、真鍋は背の高い塀に空けられた開閉式のゲートを解錠して私たちを招き入れた。塀の中は広い土地で、地面には所狭しと鉄板が敷き詰められている。すぐ隣には白浜が泊まっているホテルが建っている。

 真鍋は鉄板を踏みながら、敷地の奥に置かれているプレハブの小屋に向かう。あそこが事務所なのだろう。隣には大きな鉄製の箱が置いてあり、〈鉄くず〉〈燃やすごみ〉などとマグネットのプレートが貼られている。ゴミや産業廃棄物の分別も徹底されているようだ。その横には荷台にクレーンが付いたトラックも停まっている。


「足元、気を付けて下さい」


 真鍋はあとについて歩く私たちに振り向いて声を掛けてくれた。確かに、敷き詰められた鉄板は均一の表面にはなっておらず、鉄板同士の合わせ面や角がわずかに飛び出ており、気を付けないとつまずいてしまいそうだ。鉄板を敷いた下の地面がそもそも真っ平らではないので仕方ないのだろう。


「大型重機が入って作業することもありますので、敷鉄板を敷いているんです。下の地盤がちょっと柔いもので」


 真鍋が言った。〈敷鉄板〉というのか、まんまなネーミングだ。敷鉄板の一枚当たりの大きさは、短辺が一.五メートル、長辺が六メートルくらいだ。歩くついでに私の歩幅で測ってみた。鉄板を踏み渡り、私たちは事務所に入った。

 理真は降乃刑事を真鍋に紹介した。刑事、と聞いて真鍋が目を丸くしたのは、ついに警察が動き出したのか、というものと、降乃刑事、論ちゃんがまったく刑事に見えないことの二つが原因だろう。その降乃刑事は、どうぞよろしく、と真鍋に握手を求め、握り返した真鍋の手をぶんぶんと激しく振った。


「日曜日だっていうのに、大変ですね」


 出されたパイプ椅子に腰を掛けて理真が言うと、真鍋は、


「ええ、工期がだいぶ押しているので。これ以上現場を止めるわけにいかないんです。日曜日はさすがに工事作業は出来ないので、書類仕事だけですけど」

「今日、来ておられるのは真鍋さんおひとりだけですか?」

「そうです。一応現場の代理人なもので。平日も早くに来ますよ。家も近いですし。で、今日は何を?」

「はい……」理真は居住まいを正して、「昨夜、麻矢子さんがストーカーと思われる人物にあとをつけられました」

「えっ? 何ですって? 僕たちと別れたあとですか?」


 真鍋は一瞬動きを止めた。理真は頷いて、


「大丈夫です、麻矢子ちゃんには何も被害はありませんでした。一喝したら逃げて行ったそうです。その際に、顔までは確認できなかったのですが、犯人、ストーカーは眼鏡を掛けていたらしいのです」

「眼鏡、ですか……」

「真鍋さん、五年前に行方不明になった薩摩(さつま)さんは、眼鏡を掛けていましたか?」

「いえ、薩摩は裸眼でしたが……安堂さん、まだ薩摩を疑っているんですか?」

「疑うと言いますか。はっきりさせておきたいと思いまして。真鍋さん、何か、今度のこと、麻矢子さんのストーカー事件のことで、気が付いたり思い出したりしたことはありませんか? 昨夜は、同級生の皆さんがいて喋りにくかったこととか」

「それはどういう……いえ、何もありませんよ」

「……そうですか。では、星野翼ほしのつばさくんという名前の少年をご存じないですか? 空の星に、野原の野、飛ぶ翼、と書くのですが」

「星野翼、ですか? いや、知りません。その少年が何か?」

「麻矢子さんの知り合いではないかと思ったのですが、麻矢子さんはご存じないということでした。ただ忘れているだけなのであれば、同級生の皆さんが憶えていらっしゃるかと。中学二年生です」

「中二なら、僕たちより……八つ下ですね。有井さんは年下の面倒見がよくて、よく近所の子供と一緒に登校したり、遊んであげたりしていましたから、その中のひとりだったのかもしれません」

「そうですか……真鍋さんから見て、麻矢子さんってどんな人ですか」


 理真が質問する。真鍋は、そうですね、と言ってから、


「頭がいいし、さっきも言いましたが面倒見もよくって。クラスの人気者でしたよ。僕はてっきり高校卒業後は進学するものとばかり思ってましたけれど、東京に出て働くって聞いて驚きました。でもまさか、作家になるなんてなぁ」

「高校時代は、作家志望だとかいう話は聞かれなかったんですか?」

「はい、将来の話とかは、特にしたことはありませんでしたね。毎日勉強と遊びで忙しくって。今とは全然違う忙しさでしたね……」


 真鍋の表情がほころんだ。理真も少し笑みを浮かべて、


「他の二人は、どうですか。古橋さんと石黒さんは」

「二人とも、全然変わってませんよ。古橋は相変わらずだし。石黒さんも」

「古橋さんは、麻矢子さんのことが好きなんですね」


 理真のその言葉を聞くと真鍋は苦笑して、


「ええ、本人、あれでそのことは隠してる気になってるんですからね。バレバレだったでしょう」


 理真は笑顔で頷いて、


「でも、高校時代は麻矢子さんは薩摩さんと恋人同士だったんですよね」

「はい。薩摩は中学までは別で、高校に入ってから僕たちのグループに入ったんです。そこから急接近したって感じですかね。僕たちは当然祝福しましたけれど、小学校の頃からずっと有井さんと一緒だった古橋の胸中を思うとね」

「古橋さんが、二人の関係に横やりを入れてくるようなことはなかった?」

「ええ、もちろん。でなければ、今もこうしてみんなで会ったり出来ませんよ。薩摩がいなくなったときも、古橋は必死に本気で探していましたよ。多分、有井さんの悲しむ顔を見たくなかったんでしょうね」

「もちろん、麻矢子さんも古橋さんの気持ちには気付いている」

「そうでしょう。有井さん、頭がいいから」

「ここではどんな工事をしてるんですか?」


 しんみりとした空気を変えようというのか、理真が全く別の質問をした、真鍋は、


「古い建物を解体して、新しいビルを建てるための工事です。これが、古い建物の解体の工期が大幅に遅れましてね。解体の音がうるさいって、お隣のホテルやら近隣から苦情が来まくっちゃいまして」

「それでお忙しくしてらっしゃるんですね」

「ええ、ただでさえこの業界は時間との戦いですからね。僕の先輩から聞いた話なんですけれど、昔、土木工事で地面を掘ってたら、遺跡みたいなものが出てきちゃいましてね。調査とかが入ると工期が遅れるってんで、そのまま見て見ぬ振りをして工事を続けた、なんてこともあったそうですよ。まあ、今はそんなこと許されませんけどね」

「お忙しいところに、すみません」


 理真が口にすると、真鍋は、いえいえ、と目の前で手を振って、


「まだ他に何か、ありますか?」

「そうですね……あ、まったく関係なくて下世話な話なんですけれど、石黒塔子さんって、もしかしたら古橋さんのことが好きなのでは?」

「はは、さすが恋愛作家さんですね。昨夜の様子だけで分かっちゃいましたか。ええ、そうですよ、多分。本人は誰にもそのことを言ったりはしていないでしょうけれども」

「古橋さんにも?」

「ええ、石黒さん、ああ見えて随分と奥手だから。告白とかはしていないでしょう。石黒さんの性格からして、古橋に断られたら、もう今までのようには付き合えないですよ」

「麻矢子さんもそのことは?」


 真鍋は首を横に振り、


「知らないでしょう。石黒さん、そういう感情を他人に知られるのを極端に嫌いますからね。おくびにも出しません」

「でも、真鍋さんは気付いた」

「はは、僕は石黒さんとは近所で、幼稚園の頃からの幼なじみですから。このことは誰にも言わないで下さいよ。僕の口から聞いたなんてことは、特に。まあ、石黒さんは自分が古橋のことを好きだなんて、絶対に否定するでしょうけれどね」

「ありがとうございました。では、私たちは、そろそろ」


 理真が立ち上がると、私と降乃刑事も椅子を立った。「御協力感謝いたします!」と、降乃刑事は最後に敬礼した。



 麻矢子から教えてもらった古橋と塔子の連絡先に電話してみると、古橋は店があるので、夕方なら会えると。塔子は、越後丘陵公園でイベントの最中なので、よかったら来て話をしないか、と言ってきた。

 私たちは越後丘陵公園で塔子に会ってから、隣町の長岡ながおか市内の古橋が働いている本屋に向かうことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る