第4話「GM。それはTRPGの核!」

 TRPGにおけるGMの役割とはどんなものか?


 それは先程までの説明で少しお分かり頂いたかもしれませんが、GMの役割とはシナリオを用意し、それを進行させることによってプレイヤーたちを楽しませる役割です。


 TRPGの魅力のひとつはなんと言ってもこのGMでしょう。

 GMがどんなシナリオを用意するのか、それによってTRPGは無限の楽しみ方ができます。


 カクヨムにて小説を書いたことのある方、また自分自身の中で物語の妄想を考えたことのある方はぜひこのGMという役割を演じてみてください。

 あなたの中の空想が現実となりプレイヤーたちによってそれが物語として完成されます。


 GMの役割はシナリオを進める他に、そのシナリオにて登場するすべてのノン・プレイヤー・キャラクターを演じる必要もあります。


 ノン・プレイヤー・キャラクター(以下NPC)

 この単語についても聞き覚えのある方は多いかもしれません。

 いわゆるプレイヤーではないキャラクター。

 意思を持たないモブのような存在。

 だいたいそのような認識でOKです。


 RPGでいう街の人。

「やあ、ここは○○の街だよ」というような人物。


 あるいは物語を進行するのに重大なヒントをくれる老賢者。

「ここより東の洞窟に、魔王を倒すための剣が封印されている」


 あるいは物語のボスとして登場する悪役。

「よくぞ来たな、勇者よ! 我こそ魔王! さあ、その剣で我を倒してみよ!」


 このようにGMの役割とは様々なNPCを演じることにあります。


 え? 大変そう?

 いえいえ、それが実際にやってみるとそうでもありません。


 プレイヤーは一人のキャラクターをそのシナリオ中、ずっと演じる必要がありますが、GMの場合はそうした一人のキャラクターを最後まで演じる必要はないのです。

 状況に応じて、必要なNPCを演じる。

 そうしてプレイヤーとの会話、言葉のキャッチボールを行うことで、NPCにも命の鼓動が生まれてくるのです。


 物語を想像した人の中には主人公だけでなく、それを導くようなキャラ、あるいはラスボスを演じてみたいと思ったことのある人もいるかもしれません。

 そうした自分の中の様々なキャラクターをシナリオの中で登場させて、プレイヤーたちと会話し、あるいは導き、あるいは敵として阻む。


 やることや準備が多い分、GMをしたときの達成感や快感はとても大きいです。

 ぜひこのGMの魅力を一度体験してみてください。

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