　全てが洗い流された束の間の日曜日

　サーカスのテントみたいに胸を張っているよ

　昨日の残りが葉っぱから零れ落ちていく

　水たまりに覗いた青空が

　湿気に包まれて風を待っている

　どこかから聞こえてくるのは潮騒だけじゃなくて

　折角のお休みだしどこか行かなくちゃ

　部屋で肉マンになる前に早く

　何処でもいいから風を連れて行こう

　真昼の遊園は地機械だらけで

　光を反射してギラギラしてる

　楽しい笑顔はそれぞれ別の方を向いていて

　ただ日の光だけが等しい

　観覧車に乗って見下ろしていたら

　遠くの暗い空に少し先の未来が見えたから

　ジェットコースターよりも早く避難するよ

　今日は日曜日

　窓の外はぐずりだした雲

　布団の中で僕は一人

　静かに闇に堕ちていく

　もうそろそろ降り始めただろうか

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