銀の風

 銀の翼、空を翔る

 天空に落書きしながら

 それをぼおっと眺めてた


 帰り道一人っきりで

 心の世界を旅してた

 何でもない景色が物語の舞台さ

 

 車も滅多に通らない山道は

 鳥たちの歌が聞こえるばかり

 迷子の子猫はいませんか?


 峠の景色、この時分は夕焼けがとても綺麗です

 ほら今日もまた海に滲んでいく

 一番星と一緒に最期を看取るよ


 まあるい月が冷たい風を連れて来た

 早くお帰りと優しく微笑んで

 淡い光でそこらじゅう白く塗りつぶして


 見上げたら空いっぱいのお星様

 あ…、ゆっくり動いてる

 三つの光が闇を横切っていく


 そっと目を閉じて今宵の夢に祈ります

 明日天気になあれ

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