私に勇気をくれた人 ③


バスケや科学部の部活が終わる頃、私もピアノを切り上げて帰り支度を済ませて音楽室を出る。

鍵を閉めて、ダーバス先生に鍵を返して学校の門の付近へ。


そこにはトロイ、チャド、ジーク、ジェイソンが居て、まだ濡れた髪のままわちゃわちゃとはしゃいでいた。


それを見て、私は何故か笑顔になってしまった。


すると、ジェイソンがこちらに気付いて手を上げて反応してくれた。


「やあ、ケルシー」


私は笑ってジェイソン達に近寄った。


「こんばんは、ジェイソン…トロイも、チャドも、ジークもね!」


私がそれぞれを見回せば、トロイ達は笑ってくれた。


「こんばんは、ケルシー」


「おう、ケルシー」


「や、ケルシー」


トロイは笑いが止まらない様子で、チャドはトロイの肩に手を回して、ジークはそれを笑って見てて。


そんなことをしていると、ガブリエラとテイラーが合流した。


ちょっと後にはマーサが合流して、8人で帰ることになった。


スクールバスは部活の人には対応してないので(部活によって終わる時間がバラバラだから)徒歩で帰宅。


それぞれが家が学校から遠くないのがせめても、って感じで。


しばらくはガヤガヤ帰って居たけど、すぐに方向が違うからバラバラに。


トロイとガブリエラとチャド、マーサとテイラーとジーク、ジェイソンと私。


ハグしたりハイタッチしたりして別れ、ジェイソンと2人で歩き始めた。

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