私に勇気をくれた人 ②


着替えてちょっとだけメイクして、学校に。


スクールバスに乗れば、既にジーク、ジェイソン、テイラーが居た。


「おはよう、ジークにジェイソンにテイラー」


私が挨拶すると、皆が笑顔で挨拶を返してくれた。


「おはよう、ケルシー」


穏やかマイペース、ジェイソン。


「おっす、ケルシー!」


お菓子作り大好き、ジーク。


「ケルシー、おはよ!」


しっかり者の優等生、テイラー。


挨拶も三者三様なんだなぁ、と少しだけ思いながら、テイラーの隣に座る。


次の駅でチャドとマーサ、その次でトロイとガブリエラが乗り、いつものメンバーが集まって。


凄く騒がしくなるのが、今はとっても心地いい。


そんなこんなしていたら、スクールバスが学校についた。


ぞろぞろと皆が降り、学校に入って教室に向かう。


私の席は一番前で、隣はトロイでその横にマーサ、更に横にシャーペイがいて。

トロイの後ろはチャド、その後ろにテイラー、一番後ろはジェイソン、その隣にジークとガブリエラがいて、シャーペイの後ろにライアンがいる。


朝からダーバス先生の長話が始まり、周りを見れば皆ぼーっとしていて。

ジェイソンに至っては既に爆睡していた。


そんなこんなで授業は過ぎ去って終わり、昼休みの時間。


皆で食堂にランチを食べに向かう。


シャーペイはジークと食べるらしく、ジークを颯爽と連れ去…連れて行った。


トロイとガブリエラ、チャドとテイラーも一緒に食べるから、と2人席に座った。


私、マーサ、ジェイソン、ライアンは顔を見合わせ、目配せだけで会話したみたいに4人で食べることに。


ジェイソンとライアンは見かけに反して意外によく食べる。

ちなみにマーサは最近ダイエット中だとか。


ジェイソンはサンドイッチを頬張り、美味しそうに食べていた。


ライアンはNYデリをモリモリ平らげていた。


マーサは2人を笑って見ていた。


「男子って食べるの早いわよね〜」


なんて、ケラケラ笑いながら言う。


「それに、凄くよく食べるよね」


私がそう返せば、マーサは大きく頷いた。


私が最後に食べ終わり、片付けを済まして席に戻ると、マーサがライアンのほっぺを拭ってあげていた。

どうやら、ほっぺにソースがくっついていたらしい。


「ありがとうね、マーサ」


ライアンがニコニコして答えれば、マーサは嬉しそうに笑った。


「別に良いわよ、ライアン」


少し会話して、トロイやチャド達と合流してがやがやと会話すると、昼休みが終わるのがいつもの流れ。


またダーバス先生の長話が再度始まり、皆がぼーっとして、相変わらずジェイソンは爆睡してて、授業が終わる。


放課後、部活の時間。


男性陣はバスケ、エヴァンス姉弟は演劇に、テイラーとガブリエラは科学部に、マーサはダンス、私はピアノにそれぞれ別れた。






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