写真
昔は何でも写真に収めていた。撮ったら撮った分だけ自分の中に何かが蓄積されていくような気がしていたので、撮るのは楽しかった。飼い犬の写真、観光地で見た綺麗な景色、美味しそうなケーキ。まあ色々。
でもやめた。
写真を撮ることばかりに終始して、記憶がおぼろげになってしまうことがあまりにも多かったから。
私は撮ったというだけで満足して、何かすごいものを自分の中に残したように錯覚してしまっていた。しかし全くそんなことはなかった。撮るのに神経を使った分頭には焼き付いていなくて、撮らずに心から楽しんだ方が記憶に残りやすいことに気づいた。
だから、旅行に行っても何も写真に撮らないということは多い。撮るときは大抵用途が決まっている。「どうだおいしそうだろう」と友人に自慢する。ただそれだけ。
旅行の写真は嬉々としてシャッターを切る友人たちに任せて、私はカメラも何も持たずに楽しむ。本当に撮りたいときだけ撮る。
まあぶっちゃけ、私よりも友人たちの方が写真の腕がいいというのもある。
しかし写真が携帯の中にあまりないので、写真を見せ合う雰囲気になると何も出せなくて申し訳ない思いもしてしまう。
付き合いのために撮るというのは何か違うと思うので、この姿勢は継続しようと思うけれど。
と、いうことで。みんな、察してくれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます