男女の金の話

女は生きているだけで金がかかる、という話があって、だから奢れよオラという。そういう論調が世の中には少なからずある。


化粧は社会人としてのマナーという側面が少なからずあるし、あんまり言わない方がいいのかもしれないけど月に一回血が出ることがほとんどの人は決まってるしで、女は生きてるだけで金かかるところがある、という点には賛同できる。


ただ男が金かからないかといったら話は別。


基本的に、男は女より稼ぐ。そんなことないと言われそうだけれど、世の中を均質的に見ての話でしかないのでそこはご容赦いただきたい。


稼ぐ上で、大抵の人が必要になり、買い求めるもの。


スーツだ。


私は学生時代「スーツ販売」という、まあいわゆるアパレル店員というやつをしていて、たくさんのお客さんを見てきた。


お母さんと一緒に買いに来る入社直前の新社会人。

ボーナスが出たからと買い足しに来る若いパパ。

体型が変わったからと新調しに来るオジサマ。


みんな「仕事のために」何万円もするスーツを買いに来る。稼ぐために必須の投資。そしてそれをクリーニングに出したり破れたら修理したりするのでランニングコストは結構かかる。


正直、女の化粧に匹敵する、もしくは女の化粧より高いんじゃないかと思う。


それにスーツだけじゃない。靴も高い。

革靴は私のいたところだと安売りでも8,000円くらいで、スタンダードなものが10,000円超、高いと25,000円くらいだった。


ちなみに私がいたところは結構安く売ってるところなので、こんなもんじゃ済まないものは世の中にごまんと溢れている。


したがって「デート」で金がかかるかは知らないが、「デート代(だけではないけど)を稼ぐための投資」に金がかかっているのだ。


スーツは安くても基本的に20,000円くらいは普通にする(これでも安い方ね)ので、男性だって金がかかるってことを知っておくといいかもしれない。

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