第15話予期せぬ称号
アマトラン王城内──
「くっそ!!くそがっ!!あの破壊狂次にあったらぶっ殺す!!」
クルシスは茶髪の女に運ばれていた。そしてソファーに投げ飛ばされる。
「クルシス、あなたホントに重いのですね。筋肉の塊は、これだからこまるんですのよ」
「うるせぇぞくそビッチ!!あの時アイツの攻撃避けてりゃこんなことに……ぶはっ!?」
大量の血を吐くクルシス。
そして部屋のドアが開き外で待っていたかのように三人が入る。
「あっれ~?クルちん負けちゃったのぉ~?」
小柄で短髪の黒髪の少女
「全く、これだからハーフエルフはダメなのですよ」
エルフの男
「…………」
無言のフードを深く被った人物。
「見てわかる通り失敗よ、これでナンバニアは完全に破壊狂タクマの手に堕ちたと考えて間違いないわ」
「“メリー”それにクルシス。君たちというものは全く、このエルフの僕が王都に行っていればこんなことには!」
「やめなよ“フランソワ”二人だって失敗するために言った訳じゃないんだから許してあげなよ?“フィー”からのお願いだよ」
「君の言うことなど聞きたくもないねっ!全ては結果だ!課程などどうでもいい」
すると茶髪のロン毛の女が机を叩く。
「あなた達が怒るのもわかるわ、失敗したのは私のせいよ。それは謝りますわ。でもわたくしと、クルシスが相手でも敵の力はその遥か上をいっております。プランBに移行するに当たって充分気を付けて頂きたいですわ」
「ねぇねぇメリー!プランびーってなぁにぃ?」
するとメリーはニヤけながら答える。
「もう、こそこそとやる必要はありません。クルシスの怪我が完治したと同時に我々“五人勇者ペンタゴン”でナンバニアと破壊狂を討ちます」
一方その頃ナンバニア王城──
「いやー、なんか想像してたのと違うわー。これじゃないわー」
「あんた王様の前で良くそんなやる気が微塵も無いような声出せるわね。逆に尊敬するわ」
「君たち少し静にできないのか」
ナンバニア国王クアトロがタクマの頭に冠を置く。
「タナカタクマ、貴公に貴族の称号を与える。そして貴公はこれから“破壊卿”を名乗るがよい。これから我が国ナンバニアの為にその力を使ってくれたまえ」
俺は貴族の称号をもらった。
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