第4話隠された真実

「なぁ…。俺破壊神名乗っていいかな?」

「ええ、いいと思うわ」

もういい。腕を軽く振っただけでこの破壊力……。チートも行きすぎたら無能だろ。

「俺もうお前と一緒に魔王目指そうかなぁ……」

「冗談は、それくらいにしなさい。ほらレベル上がったわよ。おめでとう」

「ふざけんなよ!?なにが109レベだよ!?渋谷じゃねぇんだよ!!」

何もかもうまく行かない。くそ、だけどここはまだナンバニアの領地。アマトランまでは届いてない筈だ。まだ亡命のチャンスはある。

「まぁ先に進むか……」

すると俺は光に包まれエクスカリバーがまた擬人化した。

「そうしましょう」

なるほど、纏衣の発動は俺に権限があり解除は向こうが権限をもってるってとこか。超デカブツ相手でもエクスカリバーだけで十二分なのに纏衣なんてもう一生使わないだろ。



「見つけたぞ!!」

すると目の前から人が馬に乗って走ってくる。やべぇ見つかった。今度こそ異世界ライフサヨナラだ。

「おかしいわね」

エクスカリバーが真剣な表情になる。

「どうした?」

「あっちはアマトランの方角よ、相手が来るなら私たちの後方からの筈……」

まさか俺のパンチが国境を超えたのか!?んじゃ打つ手なしかよ!?

「貴様だな!!ナンバニアのファーストを破壊した輩は!!」

アマトランの兵士たちが馬から降りて俺たちに近づいてくる。そして剣を抜いた。

「違う」

「見え透いた嘘をつくな!!貴様の魔力痕まりょくこんがファーストで発見された!!言い逃れできると思うなよ!?」

「違うんだ!!俺はアマトランに亡命しに来たんだ!!」

すると兵士たちがざわざわし始めた。そして俺に向けられる目は「なにいってんのお前?」みたいな目だ。

「貴様何をバカなことを、ナンバニアとアマトランは同盟国家だぞ!!まさかナンバニアだけでは飽きたらず、アマトランも消滅させるつもりか!?」

は?同盟国?俺はエクスカリバーに目をやる。エクスカリバーは唖然とした表情を浮かべる。

「おい、ポンコツ聖剣。どうなってる?」

「私が聞きたいんだけど……」

まぁ状況が状況だ。大体把握した。敵対国家ではなく同盟国だった、多分敵対していたのは昔の話だ。つまり亡命という作戦はここで終了した。


「まぁいいか、そしたらプラン2に移行するか。エクスカリバー、来い!」

エクスカリバーは剣の姿になり、俺の右手に入り込む。

「な!?その黄金の聖剣、勝利を約束された剣。エクスカリバー!?!?」

「そうだ、これを軽く振っただけでファーストもこの森も影を残すことも叶わず消滅した。俺と戦うなら骨も残らないと思え」

すると兵士たちが笑いだす。

「ハッタリだ!!聖剣の頂点でもこんな事が軽く振っただけでできるわけがない!」

「しかもこいつ総レベル量を知らないらしい」

総レベル量?……。なんだって?

「総レベル量……。つまり、人数の合計のレベルが大きい方が有利って話よ」

「つまり、俺が10人いたら総レベルが、1000になるからそれ以下だと辛いってことか…」

まぁ相手が何人居ようが負ける気がしないんだが……。

「そういうことだ!!俺たちの総レベル量は300だ!!お前一人じゃ到底勝てはしない!!」

いやそれも関係なく倒せるチート武器持ってるし、俺とエクスカリバー合わせて1100くらいだから君たちじゃ勝てないよ?

「全員で一気に畳み掛けろ!!こいつは大量殺人鬼だ!!殺しても構わん!!」

「誰が大量殺人鬼だ!!」


俺は100人ぐらいいた兵士を瞬殺した。

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