インターネットに出現する『幽霊』を自称する存在について

第2話 インターネットウォッチ Vol.231

ネットに『幽霊』が出現！？

ネット依存が社会問題化しているが、死んでもネットをしたい？6月、ある掲示板サイトに『幽霊』を名乗る人物が出現。死後の世界について語り始める、という出来事があった。

ただのジョークと思いきや、疑った利用者が調べたところ、ネットに接続するのに必要な「IPアドレス」が『幽霊』には存在しないということがわかり事態は一転。掲示板は肯定派、否定派の議論が入り乱れ、サイトが混雑で一時閉鎖されるほどの騒ぎとなった。

インターネットの仕組みに詳しい神山啓介氏は云う「肯定派の根拠は『IPアドレス欄が空白』だというものですが、このIPアドレスは掲示板運営会社が自主的に表示しているもの。当然、関係者であれば偽装は可能なわけです。」

ネットでは掲示板サイトの売名行為との声も上がるが、件の運営会社は取材に「特定の書き込みにおいて表示に不具合が発生していることは確認しており、現在調査中」と回答。死んだ後もネットに書き込めるなら、言い残したことがあっても安心？