第5話 逃走とは
結果を言えば子どもは死んで、絵梨はふさぎ込むようになった。
絵梨はクリニックを出たところで男に襲われたらしい。
男は悪びれずに言った。
「あの女になったのは偶然ですよ。俺は人間型ロボの女にない型がほしかったんだよ。人間じゃなくても人間とほぼ同じ造りの女は抱いたからさ。つまり、小学生の女型から俺が抱けると思った女型は抱けたんですよぉ。後は、妊婦と赤ん坊だけなんだよなぁ。ま、俺か金はあるからさ?金で解決できたらいいなぁ。」
最終的に私の手元に残ったのは壊れた家庭とお金だった。
お金なんて必要なかった。あの幸せな日々がほしかった。
絵梨はあの日からふさぎ込み、何度も自殺未遂を繰り返した。
もう、限界だった。
だから、僕は絵梨を連れて両親が住んでいた家に逃げたのだった。
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