第21話 俺VS俺

「よし……」


自分の今後の方針をしっかりと決めたことと、3人でしばらく抱き合っていたおかげで気持ちが落ち着いた。


意を決して立ち上がると、2人は何も言わずに俺に寄り添った。


部屋を出て目に飛び込んでくる光景はやはり地獄だ……


死んでしまえばみんな同じ……そう言う者もいるだろうが、


このまま放置していくというのは俺の良心が許さない……



「後でなんとかしてやるからな……」



俺は横たわる数多くの死体に向けてボソボソとそう声をかけた。


聞こえてないのか、それともさっきの俺の言葉を受け止めてくれているのか……


2人は俺の声に特に反応することなく、同じように死体達に目を向けていた。



気持ちを切り替えてこの地下空間を見渡してみると、どうやら数多くの横穴が見える。


もしかしたら捕らえられたままの生存者もいるのかもしれない。


俺達はその横穴を一つずつ見て回ることにした。



だがそんな俺の淡い期待はことごとく裏切られた。


横穴はあの男達の寝床であったり、地下空間よりも更に酷いありさまの部屋であったり……


何時からそのまま放置されているのか……牢屋の中で腐りはて、


完全に白骨化してしまっている死体など……


生存者は結局一人もいなかった。



そして最後の横穴、地下空間の一番最奥。


ここの横穴だけに仕掛けられていた数個の罠を抜けた先にそれはあった。


「よくもまぁこんなに溜め込みやがって……」


俺が思わずそう漏らすほどのそれは、思わずギョッとする程の量の略奪品。


装飾の施された剣や盾、鎧に、きらびやかな装飾品、そして金塊に金貨、銀貨……


そんな物が所狭しと、特に整理されることもなく乱雑に山積みにされていた。


足元に落ちていた金貨を一枚拾い上げてみる。


獅子だろうか? 俺にはそう見える、凛々しい動物を紋章の様にかたどった刻印が刻まれていた。


ふと気になって別の場所で山になっている金貨を一枚拾い上げてみる。


こちらに刻印されているのは人か……


凛々しい男性の横顔が刻印されている。


王冠を被っている所から見て、この金貨を作った国の現国王か、もしくは歴代の国王と言った所か……


この2つを見比べてみると面白いことに大きさは全く一緒だった。


重さも……持った感じでは同じにおもえる。


俺は金貨をリプスに投げ渡す。


「その金貨の重さなんだが、どうだ? リプスにはどっちが重く感じる?」


俺の言葉にリプスは少し考えるそぶりを見せた後、


「私にはどちらも同じ重さの様に感じられます」


「やっぱりか」


リプスもそう感じるのだから、微妙な差はあったとしてもこれが何かの規格をもとに、


合わせてつくられているのは明白だ。


「ボクも、ボクも!」


リプスから金貨を受け取ったイヴもリプスをまねて何かを考えるそぶりを見せている。


「おいしいかな?」


「食うな!」


「残念……」


イヴはそう言うと俺に金貨を返した。


動物をモチーフにした刻印に、人をモチーフにした刻印……


両方ともがこの世界で現在流通している通貨だとすれば、


ここまでモチーフが違うのだから、


この2つがそれぞれ別の国で製造された物だと考えるのが自然だろう。


注意深く周囲の金貨などを見てみると、この2つとはまた違う種類の金貨が存在する事がわかる。


刻印こそ違えど、重さや大きさが同じ金貨が数種類……


ここからわかることは、今この世界の国々は貿易を行っているということだ。


勿論、いがみ合っている国もあるだろうが、


通貨の規格を各国で揃える理由なんてそれ以外思い浮かばない。


ただし、それは国単位のことであって、


各国の国民が、どの国の通貨でも使用可能なのかと言う点までは、


今現在では流石に不明か……


何も知らずにいがみ合っている先の通貨なんて店で出そうものなら、即刻警備隊に連絡される……


そんな危険も秘めているかもしれない。


見渡してみても勿論整理なんてされていない……


そりゃそうか、あんな連中がそんなことをするわけもない……


持っていくにしても、先々のことを考えると、後で整理することが必要だな。


そう思いながら金貨の山に手をかけかけたとき、ふと俺の手が止まった。




「ゲームでは……こんな宝の山を見つけたら喜んで持って帰ったんだがな……」


俺はあえて口に出した。


ゲームで盗賊を討伐して、最奥に眠っていた宝箱を開ければ、持ち主は俺だった。


そこに何の疑問も持たなかった。


でも今はゲームではない……異世界とは言え、これは現実なんだ。


この金貨や宝石の山は盗賊達の持ち物ではない。


元の持ち主は、あの無残な死体になってしまった者達の物だ。


何処かのお偉いさんへの使いの最中に襲われ、貢物ごと拉致されたのかもしれない……


家族で一生懸命働いて一生懸命溜め込んだお金だったかもしれない……


そんなことを思うと、ここで俺が持って行っていい物なんだろうかと言う考えが浮かんでくる。


しかし、相手はもう物言わぬ死体だ……


持ち主を探してやることも難しいだろう。



そもそもだが、俺はこんな大金がいるんだろうか?


冷静に考えてみる。





”食”……


うん……リプスとイヴにはどうやら必要ないようだけど、俺はそうではないらしい。


ここに金は必要だな。


この国での金貨の価値が未だにわからないので、憶測でしかないが、


仮に、国王が食べる食事を続けたとしても、


こんな金貨の山が無くなってしまうと言うのは当分先におもえる。


そして俺にそんな趣味はないので、過剰な量であることは明白だ。



”住”……


俺の目的の一つが、世界を隅々まで見て回るだから、定住するというのは違うな……


全てを見終わった時……そんな考えも出ては来るんだろうが、今はこれも興味はないな。


となると、宿ってことか。


連日豪華絢爛ごうかけんらんな宿にでも宿泊すれば、みるみる金は無くなっていくかもしれない。


だが俺は煌びやかな宿よりも、年季の入ったリリスのあの店の様な宿に泊まりたい……


さらに言えば別に安全性なんて求めてはいないので、


何なら三人で肩を寄せ合ってテントで野宿しても問題ない。


うん……ここもそんなに金は必要ないな……



”衣”……


俗に”衣食住”なんて表現されるため、そこからすれば順番は最後になってしまったが、


これはRPGのゲームでは一番金がいる部分だ。


そう、


”武器”と”防具”


これは当たり前だが、値段が跳ね上がれば跳ね上がるほどに、攻撃力や防御力が跳ね上がるのと同時に、


有意義な特殊効果なんかも付与されていたりする。


俺の場合、新しい街に到着すると、まず最初に訪れるのは、武器・防具屋だった。


主人公から順番に最強装備をそろえていき、後の方の仲間の装備のお金が足りず、


苦い思いをしたのは一度や二度では無い……


つまり、ここには本来ならば大金がいるのだ。


だがどうだ……


俺はこの世界に転移するにあたって金は引き継いでこなかったが、


恐ろしい能力値を引き継いできた……


防具……こんな身体で必要なんだろうか?


武器は……


俺は2人を見る。


「どうかなさいましたか?」

「んにゅ?」


無言の俺の視線に2人が反応する。


武器は持ってきていたはずなんだがな……今ではこんな状態だ。


あの龍との戦いを思い返してみる。


人間の状態で戦うには、武器の状態だったリプスとイヴは必須だった。


人ならざる者に変化した後も、結局龍を切り裂くときにはリプスを使った。


素手で頑張れと言われれば……頑張ってみるが、締まらないなぁ……


立派な武器を構えるリプスとイヴ……そんな中心で素手の俺……


う~~ん……ダサイ……


でも、俺の力に耐えられる武器なんて存在していたとしても、


買うとなると、どんだけ金がいるんだろう……


規格外の力ってのも……世知辛いもんだな。



ん? まてよ……



「リプス、イヴ」


「なんでしょうか?」

「どうしたの?」


「2人ともアレアの魔法を防ごうとした時に、しれっと武器出してたよな?」


俺の問いに2人はコクコクと頷く。


「あれ今出せるか?」


「可能です」

「大丈夫だよ!」


「よし! ならちょっとそれ俺にかしてみてくれ」



リプスが右手を広げて前に突き出すと、何もなかったその空間に、突如あの細剣が現れ、


浮遊している剣の柄を右手に収めた。


イヴが何も持っていない状態で、まるで西部劇のガンマンの様に、


両手でクルクルと銃を廻す素振りをしながらゆっくりと手を眼前へと持っていく。


そして、グリップを握り直す素振りをして、両手をクロスさせ構えると、


その両手にはいつの間にかあの二丁拳銃がしっかりと握られていた。



カ……カッコイイじゃないか。



武器の無い今の俺には、あのゲーム内でのレオンが行っていた剣技や、


ガン=カタを披露することはできない。


ちょっとだけ2人に嫉妬した。




「どうぞ。レオン様」


まずリプスが俺に細剣を手渡してくれる。


「ありがとう」


そう言いながら細剣を構えてみる。


リプスが剣の時でも重さなんて感じなかったが、やっぱりそれよりも軽いという印象は受ける。


軽く振り下してみると、風切り音を辺りに反響させながら俺の思い通りに動く。


様々な武器を難なく使いこなしていたゲーム内のレオンのおかげだろう。


細剣と言う新しい武器にもかかわらず、大剣で行っていた剣技が、頭の中でこう動けばいいと、


今の状態に適した動き方に勝手にリメイクされる。


俺はそのイメージに合わせて身体を動かしていき……


最後に剥き出しの岩肌に斬り込んでみる。


スッ


素振りした時と何ら変わらない手ごたえの無さと裏腹に、


目の前の岩肌には巨大な斜めの斬り込みが入り、


ゴゴゴゴゴッ!!


そんな音を響かせながら、岩肌から奥の地層が斜めにずれていった。


「お見事です」

「流石レオン様!」


2人は俺の剣技に満足そうに頷きながら拍手を送ってくれている。



う~ん……



「リプスありがとうな。 次、イヴ! 貸してくれ」


「は~~い!!」


イヴは嬉しそうに駆け寄ってくると、二丁拳銃を手渡してくれる。


恐らく銃としての大きさで言えばこの二丁拳銃がスタンダードな大きさなんだろうが、


イヴが銃だったころの大きさからすればかなり小さい。


俺は頭の中で敵を作り出し、ガン=カタで応酬すべく構えを取る。


しかし、俺の身体能力に対抗できる者……そんな考えから眼前に現れたのは、


俺自身だった。


「まぁ……そうなるわな……」


「どうかされましたか?」

「???」


俺の独り言に2人は小首を傾げている。


「いいや、独り言だ。 気にしないでくれ。 2人とも少し離れてろ」


2人は素直に俺と距離をとった。



気を取り直し、眼前の俺と手合わせを始める。


銃口を俺に向けると、それに応じて眼前の俺も銃口を俺に向ける。


トリガーに力を入れ、弾を放った時、


お互いが即座に弾の軌道から外れ、距離を詰めるべく走り出す。


二丁拳銃を前方に突き出しお互いが相手に向かって放つ。


その弾を左右のステップでかわし、


時には身をくねらせ、


飛び上がって回転しながらかわし、


更には、よけきれない弾は弾をぶつけることで弾き落とし、


それすらも潜り抜けてくる物は銃の本体で叩き落とす。


そんな事をしながらも、相手に向ける銃口からは次々に魔力の弾を放ち続ける。


しかし、相手も俺の為、俺と同じように難なくそんな弾の雨の中を潜り抜け、


俺との距離を詰める。


そしてついにお互いがぶつかり合い、零距離での応酬へと変化した。


銃口を目の前の俺の頭に向け、引き金を引く瞬間、下からの掌底をグリップに叩き込まれ、


寸前の所で軌道がそれ、頭上をかすめるように弾が外れる。


そこに生じたスキをついて、今度は目の前の俺の銃口が俺の顔面を捉える。


俺はあえて前に出ることで、銃口をかわし、刹那の差で弾が放たれる。


そのまま懐に入り込み、足を止めようと放った弾は、


俺の両肩に腕をつきながら、前方宙返りをする形でかわされ、位置が入れ替わる。


そんな刹那の応酬を俺は楽しんでいた。



「ねえ? リプス」


「なんでしょう?」


「レオン様、誰を想定してるんだと思う?」


「十中八九レオン様ご自身ですね。 あんなに動けるのはレオン様ぐらいでしょう」


「うん……そうだよね。 ボク見てて何回かよけきれないだろうなって所あるもん」



そんな呑気な会話をしている2人の周囲にもレオンが放った魔弾が次々に岩肌に穴をあけている。


どんなに2人が規格外だろうが、更にその上を行くレオンが放った魔弾だ。


当たればノーダメージとはいかないだろう。


しかし2人はその場から動こうとせずに、レオンの舞の様なガン=カタをうっとりと見つめている。


先程から何百発もの魔弾が飛び交って入るのだが、


不思議と2人が対処しなければならない魔弾は飛んでこない。


今もイヴの頭上2cmの所を魔弾が通過していった。


恐らくレオンはそんな模擬戦闘を行いながら2人に弾が当たらない様に考えているのだろう。


そして2人もレオンがそうすることをわかっていて、いくら弾が向かって来ようと微動だにせず、


呑気に会話しているのだ。


そしてレオンも、下手に避けようとするなど対処されると、当たってしまうかもしれない……


という考えは一切なく、


2人が自分を信頼して避けないと思っているからこそ、


イヴの頭上2cmを弾が飛んでいくような結果になっている。



3人の互いの信頼関係がなせる芸当と言うことだろう。



しばらくしてレオンが構えを取ったまま停止した。


「勝負がついたのでしょうか?」


「レオン様勝ったかな!? アレ? でも確か相手もレオン様だったよね?? となると……もう1人のレオン様は死んじゃったの?? …………うわ~~~~ん!! レオンざばぁ~~~~~!!!!」


「まぁ……イヴったら」


このイヴの飛躍した考えには流石のリプスも驚いている。




「くっそ! 勝負が付きやしねぇ……」


いくらスキを突いたと思ってもイメージの中の俺はそんなスキを突かせてはくれない……


思わずどういうことだよ! と突っ込みたくなるような身体の使い方で、銃口をそらされてしまう。


まぁ……結局こっちも同じよう動きで対処してるんだけども……


諦めて視線を2人に視線を向けてみると……


「なんでイヴは泣いてんだ?」


号泣するイヴをリプスがワタワタと慰めている所だった。


「一体どうしたんだ?」


俺は二丁拳銃をイヴに手渡しながら問いかける。


「レオンざばぁが死んじゃっだの~~!!」


そう言いながら涙と鼻水でグチャグチャになった顔のまま俺に全力で抱き着いてくる。



お……俺の服が……



「いや……俺は生きてるだろ」


そうイヴに問いかけるが、どうやら何か違うらしく納得してはくれない……


「リプス、どうなってる?」


俺はギブアップしてリプスに原因を聞いてみる。


「その……レオン様が先ほど架空の対戦相手としてイメージされていたのは、レオン様ご自身ではないですか?」


「おお! よくわかったな」


俺はちょっと感動を覚えた。


「それは簡単です。 レオン様の動きに、ああも対応できる者はレオン様くらいでしょうから。それに見ているうちに、こちらでも容易にレオン様の虚像を作り上げることが出来ましたから」


「なるほど。 で? それとこのイヴに何の関係が?」


未だにワンワンと泣き続けるイヴの頭をワシャワシャと撫でる。


「大ありです……レオン様が架空の戦闘をやめたと言うことは、勝負がついたということ……つまりはどちらかのレオン様が命を落としたと……」


イヴの頭を撫でる人物がもう1人増えた。


リプスも愛おしそうにイヴの頭を撫でる。


「どうやら、レオン様が死んだということに反応しているらしくて……」



マジデカ。



俺はもう一度イヴに視線を落とす。


全力だ……いまだに全力で泣いている……


マジ……なんだろうな……


じゃあ早く教えてやらないと。


「イヴ?」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」


「イヴ??」


「うわあああああああああん!!!!」


「イヴ!!??」


「な゛ぁに゛?」


やっとの事で俺を見上げたイヴの顔は相変わらずグチャグチャだった……


鼻水が俺の服と繋がっている……


「あのな? どっちかの俺が死んだと思ったのか?」


「う゛ん……」


「まてまてまてまて!!!」


また泣こうとするイヴを必死に止めに入る。


「あのな! 勝負つかなかったから!! どっちの俺も死んでないぞ!!!」


俺の言葉にイヴの頭上の耳がピクンッ! っと反応する。


それと同じくしてイヴがピタリと泣き止んだ。


「どっちのレオン様も死んでないの??」


「ああ」


「本当に本当??」


「ああ」


するとイヴの顔がグチャグチャのまま満面の笑みに変化していく。


「ほら見ろ! やっぱりレオン様は強いんだぞ!! いくらレオン様だとしてもレオン様をやっつけることなんてできなんだぞ!!! 参ったか!! レオン様!!! ワハハハハハハ!!!!!」


俺のことを俺相手にイヴは誇ってんのか?


わけがわからないな……


”で? イヴはどっちの俺を応援してたんだ?”


そんな言葉をかけようとして寸前の所でリプスと目が合った。


リプスは俺ににこやかに黙って首を横に振っている。



バレテル?



イヴの反応が面白くて意地悪しようとしたことは、どうやらリプスには御見通しのようで……


今の言葉をかけると間違いなくイヴの頭はショートする……


そんなイヴを見てみたかったのだが、


今の尻尾と耳をピーンと立てて、ドヤ顔を誰かに向かって決めているイヴを見ることで我慢しよう。



俺はカバンからハンカチを取り出すとグチャグチャの顔のイヴを問答無用で拭きにかかる。


「うわ!」


ドヤ顔をいきなり中断されてイヴは驚いているようだ。


「よし、綺麗になったな」


「レオン様ありがとう!」


「おう」


すっかり綺麗になったイヴの礼に答えていると、


「レオン様?」


「なんだ? リプス」


「どうでしたか? 私たちの武器の使い心地は……」


「あ! ボクも気になる~!!」


そうか、そうだったな。


イヴの反応に忘れかけてた。



ゆっくりと2人に向き直る。


そんな俺をワクワクした表情で見つめる2人に俺は……



「正直微妙だ」



そう告げるのだった。

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