弐死・尺的に次回に飛ばされた回想

この世界に飛ばされたのは、飛ばされてきたのは三週間くらい前かな?

教室で授業中いきなり教室内が光り輝いたかと思うと別の場所に居た。

ココドコ?


THA魔法使い!って恰好した人たちが俺達を囲んでいて、大変うれしそうにしている。

これはあれだ無理やり奴隷契約とかされて死ぬまでこき使われるんだ


なんて事も無く、姫様三人衆が自己紹介をして俺達に王様からの話


魔王が魔族を率いて攻めて来た。我々に対抗する術がない。勇者よ力を貸してくれ!

(呼んだけど、帰る方法は無し。)


最初は渋ってた皆だけど王様や姫様、家臣が全員土下座をかましたらOKが出た。

俺は嫌だったけど。基本皆さんお人好しなのね・・・


召喚一日目はゆっくりしていってくれとの事で休日、お城の中を探検したりなどなど

その際光輝の野郎は魔剣に認められたらしい。主人公かよ・・・


そして二日目。


ここが俺の運命の分かれ道になった。この世界には加護と呼ばれる力があり、限られた人間しかもって生まれないとの事。

しかし勇者はこの世界に来た際、必ず加護を与えられ。しかも強力な奴。らしい


光輝が先頭きって鑑定石と呼ばれる水晶玉に手を置く。光輝の身体が光はじめ、高速移動とかをやってのけた

あれ?鑑定結果が出る奴じゃないの?と聞いたら、そんな完璧な鑑定石はこの世にないとの事。

必ず肌とかに接触させる必要もあるみたいだし。ふ~ん


皆が鑑定を終わらせていく中、俺の番が回って来た。緊張しながら手を置く。

何も起きなかった、力がアップする訳でもなく、何かが見えたりする訳でもない・・・


3日目。俺のご飯が一品減らされた。たまにメイド達が無視するようになった。


3日目は魔法の適性検査。光輝は光と、水と、炎

以前召喚された勇者が持っていた属性と同じらしい、それに魔剣に認められた事もあって光輝は勇者の中の勇者として位置づけされた。


俺は毒と自爆。


四日目。もう二品減らされた。メイドが口きかない。話聞かない。見ない。・・・サル?


四日目は専属メイドを付けるらしい。光輝に至っては10人くらいいる

俺?0人。いやいいんだ、丁寧に断っておいた

あくまで、俺から断ったのであってメイドが来なかった訳ではない!断じて!


五日目。何がしたいんだっけ?


六日目。死にたい


一週間目。(。∀゜)


そして月日が経ち今に至る。これは死にたいぞ・・・

でもね?死にたいなんて言っちゃダメなんだよ?幸せが逃げるよ?


もともとクラスの中で最底辺のカーストに居た俺にとってはこれはデカかった。

最底辺に居たはずなのに、もう10段くらい下がった気がする。突き抜けたグラフ


今日も訓練が終わりこそこそと移動する。抜き足差し足忍び足


「のう、お前さんよ。」


びっくり。そこにはゴシックなドレスを着た少女が居た

えっとこの子は確か光輝の魔剣だったはず・・・擬人化できる魔剣持ってるなんて。

主人公かよ(恨み)


「はいなんでしょうか?」


「・・・」


ぴたり、一瞬で距離を詰められた。魔剣娘は手に持っている剣を俺の喉にかざす

なに!見えなかっただと!

詰んだか?


「・・・はいなんでしょうか?」


「つまらん男じゃな・・・。」


何が詰まらんのでしょうか!?俺は面白い男であろうとしてメタ発言をするような男ですよ!

何がいけないのですか師範!俺に教えてください!


「怖くないのか?」


「はい?」


「ふんっ・・・。そうそう気になっただけじゃ、何故貴様の様な雑魚に主様が執着するのかとな。」


雑魚っすか・・・、ちなみに自爆魔法の最強呪文は自らの命と引き換えにそこ一体消し炭にする魔法があるんだが、使っても良い?


毒魔法もそこ一体、死の世界に変える魔法あるんだけど使っていい?


えーい!ままよ!


使おうとした素振りだよ?素振りだけでさここまでされるか?いや、俺も悪いよ?

ここら一帯消し飛ばそうとしたんだからさ・・・

でもね?素振りっすよ?腕一本分の罰を受けなきゃいけないのだろうか?


そう、俺の腕が飛んだ。


魔剣娘に斬り飛ばされたらしい。


「主様を害そうとするなよ。雑魚が。」


おう。


――――――――――――――


からすが闘技場を出て行った後、から以外の全員が闘技場に残っていた。

今の現状についての話し合いだった、主にからすの事について


「彼には、お城から出て行って貰うべきでしょう。」


光輝はさらりとそう言い放った。反対したのはクラスの数人の女子と乃愛、先生だった。


「そんな!駄目だよからす君は弱いんだからみんなで守ってあげないと!」


「クラス全員で元の世界に帰ると約束したではないですか!」


学園のアイドル、それに加え美人教師、女子たちに庇われるからすに男子達のどす黒い気持ちが溜まっていく

そこで口を出したのは、剣賀崎けんがさき 由美ゆみ、剣道部の主将であり。武家の生まれである。


「しかし彼があからさまに貴族共やいけすかんメイド共に冷遇されているのは分かるだろう?このままでは彼が持たんぞ?」


「そうだよ、乃愛!」


剣賀崎は光輝から出た言葉の裏の意味を感じ眉を歪ませる。

出来ればどうにかしたいのであった、からすとは初めて己を語った相手なのだ

以前、家の重圧に潰れそうな私に声をかけたのが彼だった

それからたまに私は彼に悩み事を相談するようになったのだ。その彼、いわば友の悲しむ姿など見たくはない


「あの~、のあさん?」


そこで渦中の人物である彼が顔を出した。戻ってくるとは何かあったのか?

しかもいつもは避けている佐々木さんに用とは・・・


「え?あっ・・・はい!どうしたのかな?からす君!」


よく見ると彼は涙を流して泣いている。顔を青白い、何とか笑顔を浮かべている状態だ

彼が扉から全身をだした

右腕が無い、いや・・・右腕を彼は左手で持ちながら入って来た。

何があった?


「光輝君の魔剣の子の斬り飛ばされちゃった。直してくれないかな?痛いんだ。」


阿鼻叫喚に包まれた。


なんとか、収拾がつき彼の腕が治った時に私は憤りを感じた。

彼の話を聞くと腕が斬り飛ばされた場所はここからは遠い、幾人かすれちがったりするであろう・・・

誰も彼を助けようとしなかったのか?彼が死んでもいいと?


そしてこの件の加害者であるあの魔剣とやらは「知らん」の1点張り。

結局は自分の自爆魔法が誤り発動し腕が飛んだのを、光輝に罪を押し付けようとしたと言う話になった

なぜだ?


彼を守らねば。


このままだといずれは・・・


死んで(殺されて)しまう。


**********

後書きです。この前おでんを食べました、やっぱりねぇ・・・一番おいしいおでんの具と言ったらあれですよね?あれ?そう!大根!・・・え?そこ白滝だろって?何言ってんですか?おでんの具で一番は大根ですよ?おでんの話じゃなくて小説の話をしろってね。分かりますよ、うんうん

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死なない僕と神眼の魔女 @sirataki-oden-oisii

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