第15話

 『ヘキサ』に向かって突撃する『剛魔』、『妖魔』2軍約4000に……匹、ぼくらはその後方にいた。3姉妹……ヤンとミレに難癖付けられない且つ最前線過ぎない位置にいるのはいつも大変だ。


「弓矢がくる!」


 トモナミが叫んだ。まだ空中には何も見えないけど、彼女の偵察能力に間違いはない。


「みんな一旦止まる! パエス!」

「ええ! 『バリアー』‼」


 ぼくらを半透明のバリアーが包み込む。弓なら、これで十分。っていうかオネスとぼく以外は弓矢は効かないけど、フジコさんがいるしね。


「ミド、トモナミ、アイジャは『チャージ』‼ フジコさんは―』


 ぼくがそう指示を出そうとした時だった。閃光と爆発が、あたり一面を吹き飛ばした。

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