その4 スペースインベーダー
言わずと知れた『スペースインベーダー』(ファミコン版1985/04/17発売 タイトー)。私の人生初のシューティングゲームだ。このゲームが家に来たのは1986年だと思う。
※期待されると困るので一応先に書いておくが、私はこうしたゲームが上手ではないし、そこまでやり込んでもいない。この先もそういう「うまいプレイ系」のことは書かれないと思っていただきたい。
お若い読者もいるかもしれないので念のため、どんなゲームか説明する。画面上からインベーダーが左右に往復しつつ降ってくるので、画面最下部で左右にのみ動ける凸型の砲台を動かして、敵弾を避けたり自陣の障害物(耐久制)に隠れたりしつつ、反撃して全滅させる。たまに最上部に出てくるUFOを撃つと高得点であり、また最上部に近いインベーダーほど高得点である。インベーダーは下降するほど往復する動きが早くなる。連射は利かない。説明終わり。
これは珍しく父が買ってきた(か、パチンコか何かで取ってきた)ものだったように思う。父が懐かしさから手に入れたのかは定かではない。実は父方の実家にはとある古いゲーム機があったのだが、それはまた今度。
私はスペースインベーダーというゲーム筐体がゲーセンや喫茶店にあるのもよく知らなかった。私と母は名古屋人ではあるがあまり喫茶店には行かなかったし(麻雀のテーブル筐体は知っているが)、ゲーセンも小学校低学年当時は縁がなかった。スーパーの前にあった「ジャン・ケン・ポン! ズコ。」くらいなもんである。あ、それ以降もそんなにゲーセンは行ってないけどね。
名古屋と言えば名古屋撃ちだが、これもだいぶ後になって名前だけ知った。何しろ、本家アーケード版が流行ったのは1978年頃だから、私が生まれる1年前。ファミコン版発売当時で、すでに懐ゲーであった。周りに経験者がいなければ、情報もほとんどない。ゲーム雑誌で特集するかといえば、しない。
そんなふうでこのゲームを持っているのも周囲では自分だけであったし、いったいどこまでクリアできたか今となっては覚えていない。当時の小学生にはすでに退屈に感じられたかもしれない。リメイクというほどの工夫はされていない。演出がないわけではないが地味で、音楽もほぼない。インベーダーが進むたびにテ・テ・テ・テ……と音がするだけだ。7歳そこそこの私にはモチベーションが上がらない。中学・高校の頃にネタ的に少しやったりはしたのだが。
ちなみにファミコン版のソフトには「スペースインベーダー・パートII」の表記が下に加えられている。9面以降はパートIIの移植なのだが、そこまで到達していたっけなぁ……。
スペースインベーダーは流行したゲームにしては珍しく、これという略称があんまりないように思う。流行当時はどう略していたんだろうか。亜流を含めてインベーダーゲームという括りではあるが、どちらにせよどうにも省略しづらい。まあ普通に「インベーダー」か。スペ……イン……、スペイン。そりゃあんまりだよなぁ。
次回あたりからは、隣の友人から借りていたゲームも含めて紹介しようと思う。よく考えると、当時は自分ではあまり本数を持っていなかったので……。時系列は急に飛ぶこともあるのでご承知おきを。
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