第124話 死闘!岩塊魚!
突如、泉の底から現れた巨大モンスター
「ギョオオォォォオ!」
そのモンスターの鱗を見た真理は困惑している
「うわ、よりによって岩・・・」
しぶとそうなハイエナは魚をみて緊張感のない声を出した
「ボランよりもデカいですね」
そんなしぶとそうなハイエナを引っ張ってボランは叫んだ
「感心してる場合か! 戦力差があり過ぎる! 一度撤退しよう」
「うわ、退避ぃ退避!」
ハイエナ軍団は逃げ出した。だが真理はそんなボランの提案をあっさり却下する
「断る! いい素材剥げそうじゃないの。一応いっぱつ撃ってみますか…ライニール!」
真理の電撃魔法!
「バチバチバチ!」
「ギョゥ?」
だが効果は無かった。魚も真理も平然としている
「あちゃ、やっぱりダメか」
「「当たり前だ! 怒らせてこっち来たらどうする!?」」
真理が皆からバッシングを受けている頃、岩のモンスター”ペタランピシューム”は水辺に静かに入りじっとしていた。それを見たしぶとそうなハイエナは拳を握り締めて言った
「しめた! 効果が無さ過ぎて気にも留めてない。このまま逃げよう!」
真理は違う意見だった
「いや、多分違うと思うわよ」
「へ?」
よく見ると、ペタランピシュームの岩のウロコの溝を伝って水が上へと上がっていき、魚の口の中に集まっていた
「ギュウウウゥゥゥゥ・・・・・」
魚が大きく息を吸い込んだの見て真理が叫ぶ
「伏せなさい!!」
真理が叫ぶと同時に魚の口から勢いよく放出さた! ペタランピシュームの水斬り攻撃!
「ビュウウウウウウゥゥウゥゥゥウゥッ!」
真理達はどうにか攻撃を躱した。真理達の後ろにあった木々が切り倒されていく。名も無き木々は45ダメージを受けた
「バキバキッンパキッ」
それを見たボランはぼやいた
「すごい威力だな」
真理は服についた泥を払いながら指示を出す
「やれやれ、ホントやっかいね。アンタ達、雑魚は邪魔だから帰って良いわよ。戦う気がある奴だけ残って。トーマス!アッシュの調子は?」
「もう限界でのびてるよ。これ以上戦うのは無理だ」
「すまねえ・・・」
真理はアッシュの様子を見て撤退を指示したが、ーマスは拒否した
「じゃあトーマスはアッシュと一緒に下がって!」
「いいや、俺も残らせてくれ。アッシュの魔剣は俺が使う」
そう言ってトーマスはアッシュの手から剣をもぎ取ろうとしたが、アッシュに抵抗され失敗した
「止めとけ、トーマスだってスキル使いすぎてフラフラだろ? マリー隊長が使った方がいい。魔法の媒介としても優秀だろうからな」
「そお? じゃあ遠慮なくぅ…」
アッシュは真理に魔剣を渡そうとしたが・・・
「バチバチン」
・・・魔剣は爆竹の様に空気を弾けさせ、真理を拒否した。真理に2ダメージ
「うわ、何この駄剣! 抵抗しようって言うの!?」
「あのクソ精霊、アメサイに使われない様に呪いかけてやがったな!」
アッシュの言葉を聞いて真理は怒りのこもった声を上げた
「どう言った経緯で手に入れたかは知らないけど、アンタも呪われてるんじゃないの?」
「そうかもしれねぇのが、なんとも・・・」
真理の言葉に、アッシュは剣を見ながら困惑していると、ボランが叫んだ
「次来るぞ! みんな伏せろ!」
ペタランピシュームは力をためている・・・
「待ってました!」
そう言って真理は杖を構え呪文を唱える
「大事なのは瞬発力・・・、電力を一気に集中させてッ ライニン!」
真理の電撃魔法によりペタランピシュームの岩の鱗の隙間を通っていた水に電気が走り爆発する
「バシュウウウアアアン!!」
ペタランピシュームは28ダメージを受け、膝を着いて口の中の水を力なく吐き出し、苦しみだした
「ふふふふ! さすがの奴も水蒸気爆発の衝撃には耐えらてない様ね! 私の電撃の前では水もただの可燃物! さあ発破作業をはじめるわよ! ボラン!あいつが陸地に上がろうとしたら押し返してやって!」
「あいよ! ついでにまた水を噴き出す様に挑発してやればいいんだな!」
「そういえば連れて来た亀は?」
「ヒャッハー! その亀は俺が面倒見とくぜ!」
しぶとそうなハイエナがタートルソルジャーに乗りペタランピシュームに波乗りしながら突撃した。そんなハイエナに真理は怒鳴る
「ちょっと!何勝手な事してんのよ!」
しぶとそうなハイエナはレベルアップで気が大きくなっていた
「発破漁だろ? なら耳をおかしくしてる今がチャンスだ!」
「発破漁? あ!そうか!採掘の方のつもりで言ったんだけど、アレも魚だもんね」
真理はペタランピシュームが倒れた衝撃で泉にプカプカ浮かび上がって来た、他の魚系のモンスターを見て悟った。トーマスもそれに気づいて考えを口に出しす
「なるほど
「つまり狙うのは・・・、身体の横の模様ね! でも・・・」
「うりゃあああ!」
しぶといハイエナは乗っていたタートルソルジャーをペタランピシュームに叩きつけた。3ダメージあたえた
「食らえええ!」
「ガリン!」
続けてしぶといハイエナの引っ掻き攻撃! ハイエナの爪が剥がれた。しぶといハイエナに5ダメージ
「ぎゃあ!?」
「ブゥン!」
ペタランピシュームの尻尾叩き! しぶといハイエナは吹き飛ばされたれ18ダメージ受けた。真理達は遠い目でしぶといハイエナを見つめている
「まあ…、急所が分かった所で有効な攻撃手段が有るかは別問題よね。当初の予定道理に戦いましょ」
「そうだな、囮は任せろマリーの姉御さんよ」
しぶといハイエナはまた気絶した
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