第117話 大物一本

 真理の指揮のもと、戦闘していたアッシュとトーマスその他一体。彼らに大型の魔物が雄叫びを上げ迫る!


「ガァアア!」


 その蛇の様な魔物はその尾をトーマスに振り下ろした。グリーンサーペントの攻撃!


「うわっと!」


 トーマスは前転し攻撃を躱した。トーマスは棍棒を杖の代わりし直ぐに立ち上がり反撃する。トーマスのヘビーアタック!


「こんりゃろう!」

      「合わせるぜ!」


「バスン!」


 アッシュはトーマスに合わせて棒を振り下ろした!合計11ダメージをグリーンサーペントにあたえた


「コイツ意外と弾力がッ、打撃武器じゃ効果が薄いか!」


「諦めずに攻撃し続けるしかないか!」


 動揺するトーマスとアッシュに構わず、しぶとそうなハイエナは


「くらえ!」


 しぶといハイエナの攻撃! 亀ハンマーがグリーンサーペントの頭にむかって放たれる!


「シュウ!」


 だがグリーンサーペントは亀を躱し、首に縄が絡まってしまう


「うわわ!」


 しぶといハイエナはそのまま振り回される


「ガァア!」


 グリーンサーペントは口を開け毒牙をむき出しにし、しぶといハイエナに迫る


「ひぃ!」


 ”殺られる・・・” そう言葉に出来るハイエナの思いはそれだけだった。しぶといハイエナの頭を巡る走馬灯、その中頭に浮かんだのは振り回わされた浮遊感からか・・・


「あ…」


 グリフォンに捕まりながら戦う勇者の姿だった。そしてグリーンサーペントの口で影になりハイエナの目の前は暗くなる、そのままハイエナは食われ・・・


「ガシュ」


 ・・・たかに思えたが、グリーンサーペントの毒牙が貫いたのはハイエナが被っていた鍋だけだった。ハイエナはその鍋の取っ手に爪を引っかけてぶら下っている


「親分なら絶対にこうする・・・、攻撃の届かない相手の背後へ!」


 しぶといハイエナは手を大きく伸ばし、爪をグリーンサーペントの目に食い込ませた!グリーンサーペントに6ダメージ!


「ガアアアン!?」


 グリーンサーペントは驚き頭を振り上げた。その勢いに乗せてグリーンサーペントの頭に這い上がりもう片方の目も攻撃する!グリーンサーペントに8ダメージ!


「ガアァンン!」


「このおおおぉぉおお!!」


 グリーンサーペントは暴れるが、しぶといハイエナはグリーンサーペントの両目を掴んでしがみついて離さない。そのまましぶといハイエナは噛みつく攻撃!


「がっあ、ぐ…」


 大きすぎて噛めなかった


「どうしよう・・・」


 攻撃手段が無く呆然とするしぶとかったハイエナ。やがて手が疲れ目を掴む力が無くなり振り飛ばされてしまった


「うわあわ!?」


「ブォン!」


 しぶといハイエナが離れると同時にグリーンサーペントの頭に何か大きな物が振り下ろされた


「バチィイン!」


 グリーンサーペントの尻尾攻撃!自身に20ダメージ受けた


「ハハハハ!俺狙ったのか? 自分で自分の頭攻撃するなんてダセェの! ゲハハハハ…ぐげ!」


 グリーンサーペントの醜態を嘲笑っていたしぶといハイエナは木にぶつかり12ダメージ受けた


「きゅう・・・がく」


 しぶといハイエナは気絶した。その様子を見てトーマスとアッシュは言った


「アイツしぶてえ・・・。だがよくやった!」

 

「こっちも負けてらんないな。行くぞトーマス!」


「おうよアッシュ!」


 


 しぶといハイエナのユニークスキル”逆転の走馬灯” 死が迫った時発動し、ピンチを脱する策を思いつく。だが本人は気づいていない


 しぶといハイエナの特殊ステータス”気絶グセ” 大ダメージを負うと気絶しやすくなる。気絶中無防備だが治癒力が大幅に上がる

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