第116話 水場の争奪戦

 水を求めて仲間たちと共に泉にたどり着いた真理は、仲間を指揮し自らの魔法で先制攻撃をした


「ラァイニィィィィルゥウ!!」


「バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチィ!!!」


「ぐわあ!」「いぎぃ!」 「うげぇ!」


 真理の電撃魔法が泉に戦うモンスターたちを襲う! 真理は魔物達に20~27ダメージあたえた。 魔物が6体倒れた


「な、なんだ!?」

    「新たな敵か!」

  「どこだ!?」


 不意に攻撃され混乱する魔物達に真理は容赦なく範囲攻撃魔法を撃ち込んでいく


「じっとしてるとドンドン撃っちゃうわよぉフフフ…。ライニィール!!」


 真理の電撃は混乱する魔物達に18~20ダメージをあたえた 魔物を8体倒した


「くっ!」

   「おい、あそこだ!」


 魔物の何体かが真理の位置に気付いて周りに知らせたが、他の魔物に背後から攻撃されるのを警戒して攻めてこない者が多く、真理に近づこうとしたものは30体程だった


「今だ!野郎共突撃ぃ!」

   「「ヒャッハァァ!!」」


 ハイエナ軍団は近づいて来た魔物に突撃していった。真理は困惑し叫んだ


「ちょっと!合図を待ってって言ったでしょ!」


 ボランは不敵に笑っている


「ヘヘヘ! オイ、もう作戦もなのもあったもんじゃねえ! オレ達も突っ込もうぜ!」


「却下よ! あー!もう!奴らは勝手に争ってるんだから適度に潰し合わせればいいのに! もう!」


「ガシ!」


 真理はボランの尻尾を掴んで制止し、しぶとそうなハイエナを蹴飛ばした。しぶとそうなハイエナに1ダメージ


「痛てッ。なんで大人しくしてたオレに!?」


「うるさい! アンタはさっさとアッシュ達と合流して抜けて来た奴らを止めなさい!」


「理不尽だ・・・。案内役に連れて来た亀はどうしましょう? 殻に籠っちゃってますが」


 タートルソルジャーは殻に籠って震えている


「ブルブル・・・」


 そんな亀を見て指示を出した


「もう用済みだから邪魔にならない様に縛るなり好きにしなさい」


「好きにして良いんですね? へへへ・・・」


 しぶとそうなハイエナはタートルソルジャーを縛って、アッシュ達と合流した。トーマスは合流したハイエナに語り掛ける


「お前も大変だな」


「不本意だが一緒にやることになった。とりあえずヨロシク」


「ああ、よろしくな」


 アッシュは挨拶してるトーマスとハイエナに叫ぶ


「さっそく敵が抜きて来たぜ。構えろ!」


 ハイエナ軍団達を抜けて、魔術師を先に叩こうと真理を狙う魔物達がアッシュ達を嘲笑った


「人間!? ここまで攻めて来たか!」

     「なんだその持ってるもんは? ガラクタ持ち出した自警団かぁ?」


 アッシュはそのセリフに怒って、先頭に立った


「やかましい! こっちが一番気にしてんだ!」


 カモノンハッシーAの攻撃がアッシュに迫る!


「シャア!」


「効くか!」


 アッシュはバックラーの要領で攻撃を鍋の蓋で受け流す。アッシュのカウンター攻撃!カモノンハッシーAに7ダメージ


「クワッ!このっ!ふざけた見た目の割には!」


「やっぱ軽すぎてダメージが思う様に通らねぇ!」


「だったら俺に任せろ!」


 トーマスのスキル連続突き!カモノンハッシーAに11ダメージ! カモノンハッシーAは倒れた


「くわあぁ・・・」


 アッシュは一歩下がりトーマスと会話した


「中々やるじゃないか」


「いや、スキル使っても上手く連射出来なかった。武器が重すぎるんだよ。俺の棍棒とお前の棒を交換しないか?」


「いや、ダメだね。お前じゃ不器用すぎて軽い棒じゃ扱いきれないよ」


「そりゃ、職人さんと比べれば不器用でしょうよ畜生!」


 別の魔物達がアッシュとトーマスに襲い掛かる


   「なにブツクサ喋ってんだ!」

 「死にさらせ!」


 アッシュとトーマスは身構えた


「そうカンカンしなくても相手にしてやるよ!」


「ぶっ飛ばしてやるぜ…あ!」


  トーマスのかぶっていた鍋がずれ、視界が塞がった。 ”しめた!” と思い魔物達がアッシュ達に気を取られてる中に・・・


「今だ!」


「ブオオン!」


 縛られた亀がしぶとそうなハイエナに振り回され、魔物達に直撃した! カモノンハッシーB、Cに18ダメージ


「うお!?」

   「なんだなんだ!?」


 アッシュ達は混乱している。しぶとそうなハイエナは声高々に笑って言った


「ハハハハ! どぉだ! あのクソ長鍋コックを参考にした亀ハンマーは!」


「ブンブンブン!」


 アッシュとトーマスは冷たい目でしぶとそうなハイエナを見ている


「へぇ…アイツを参考に・・・ふうん…」


「いや、アレクシスの肉切り鎖包丁チェーン・クリーヴァー作ったのお前だろ。気持ちは分かるが…」


 しぶとそうなハイエナは二人に吠えた


「なんだ!助けてもらった相手に対してその目は! 使える物は何でも使うんだよ! 親分を忘れたか!」


「言われてみれば確かに・・・でも」


「あの変態の真似事か。しかしよく勇者さんはこんなの被って戦てたよな、ホントかよ」


 トーマスは頭にかぶっていた鍋をとった。そんなトーマスにアッシュは言う


「邪魔なら取っちゃえば?」


「そうだな、こんなの被ってたら返って危ない。おいハイエナ!使うか!?」


 「ブンッ」


 トーマスはしぶとそうなハイエナに鍋を投げた


「おお!くれんの? やった!」


 しぶとそうなハイエナは嬉しそうに鍋をキャッチしたその隙に・・・


「ガァアアオン!」


 大型の魔物がこちらに迫って来た


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