第68話 裏方仕事も大事ですよ
再び攻めて来たババルとその部下を撃退するため、ハイエナ達を使い戦いに挑んだ勇者は直接戦闘する事もなく指示を出していた
「「バシン!」」
ババルとボランが殴り合う衝撃による音が森に響く・・・互いに18ダメージ与えた
「うぐぐ・・・干からびてたそうだが良いパンチしやがるじゃなないか、ええ!」
「そっちこそ、良い拳じゃないか、負け犬にしてわよ!」
「生憎、こちとらハイエナだ、おりゃあ!」
ボランの強ひっかき!ババルは甲羅に籠ってガードしたが、衝撃で3ダメージうけた
「ガキン!」
「ちぃ!」
ババルは甲羅に籠ったまま転がり、ボランの後ろに回る
「しまった!?」
「どっせい!」
ババルは甲羅から手足を出し、ボランを羽交い絞めにした後バックドロップをきめた!
「ドン!」
ボランに23ダメージ、ババルはそのままバク転し着地した
「ガズン!」
「うわあああ!」
着地地点にいた両勢力の魔物が衝撃で吹き飛んだ
「どうだ!」
「痛てて・・・まだまだぁ!おいソレ貸せ!」
「え、ちょっ、ボラン!俺達の武器・・・」
「ハグゥ…」
ボランは木こりハイエナから丸太を噛んで奪った、ボランの丸太で薙ぎ払う攻撃!
「ブゥン!」
「ぐぶっ!」
ババルに21ダメージ、周りの魔物も吹き飛ばされた
「うわわああ!」
どこからか勇者の声が響いた
「おぉ~、まさに怪獣って感じですねぇ」
「何のんきにしてるんですか親分!?なんとかしてくださいよ!」
「こっちは回復役に僕が居ますから直撃さえしなければ大丈夫ですよ。ホイリン」
勇者は傷ついたハイエナ達を回復して回った
「おお、傷が治った。痛てて…まだ違和感があるが」
亀軍団からブーイングが上がる
「あ!テメエら汚ねぇぞ!」
ババルが部下達に指示を出した
「おい貴様ら!回復されたヤツの近くにボスが居るはずだ!探し出して殺っちまえ!」
「そうか、これはチャンス!いくぞテメェら!」
「あ、これはまずいかな・・・ホイリン」
勇者は回復魔法を使った
「あっちか!?探せぇ!」
「おい!鍋かぶってるヤツ見つけたぞ!」
「コイツか!?覚悟しやがれぇ!!」
タートルソルジャーBは勇者?に攻撃した!
「フン!」
勇者?はタートルソルジャーBを棍棒で打ち落とした、タートルソルジャーBに13ダメージ
「グ…なかなかやるじゃないか、おま…」
攻撃した勇者?を見た亀達一瞬は固まった。そんな亀達に勇者?は言い放つ
「オレ親分、オレ、オマエヲ、マルカジリ」
「ハイエナじゃねか!」
「くっ、偽物か、本物はどこ・・・」
「オレ達を無視するんじゃねえ!」
ハイエナ警備隊の噛みつき攻撃が亀軍団を襲う!亀軍団に16から18ダメージあたえた
「くそう!囲まれて逃げ場がッ!」
「オレ親分、攻撃スル」
「もう下手な演技やめろ!バレバレなんだよお前!」
「イイエ」
偽勇者の棍棒攻撃!
「ア、イケネ」
だが棍棒は偽勇者の手からすべって飛んで行ってしまった
「ピューーーン・・・パシッ」
勇者は飛んで行った棍棒をジャンプしてキャッチした
「スリングに引っかけて使わせれば何とかなると思ったのに」
「ゴメン親分」
勇者は亀達に姿を見られた
「居たぞぉぉ!」
「奴さえ倒せば!ふぅん!」
一部の亀がハイエナ警備隊の包囲を突破し、勇者に向かって突進した
「食らえええ!」
「ボランさーん!こっちに丸太投げてくださーい!」
「なんだと!?」
勇者を襲おうとしている亀達の頭の上に矢印が現れた
「そっちだな、OK!」
「ブゥン、グルグルグルゥウ…!」
亀達は回転しながら飛んでくる丸太に跳ね飛ばされた
「カンカンカンカン!」
「うっ!」
「べぇ!」
「ぐ!」
「ぼりゃ!」
「とう!」
勇者はジャンプして丸太を躱した
「くそう、なんて身軽なやつなんだ・・・うう、逆さに倒れちまって起き上がれねぇ」
丸太に跳ね飛ばされひっくり返り、身動きできないタートルソルジャーCのもとに一人の人間が近づいた
「生きのいい
「てめぇは鍋男!?」
「よいしょっと」
「ジャリンッ」
鍋男はタートルソルジャーCを鎖でからめて引きずって行く
「お、おおお、オレをどうする気だ!?」
「フフフ…もちろん美味しくなっていただきますよ♪」
「やめろぉー!」
タートルソルジャーCの叫び声を聞いて勇者がやってきた
「ナベさん、ちょっとこっちも手伝ってくれませんか?少ないですが傷薬をわたしますから」
「離せ―!」
勇者は甲羅に籠った亀が出れない様にロープで縛りつけていた
「おお!勇者サマ、了解いたしましたよ!後でじっくり料理するのですね♪」
「ひぃ!」
「ドスゥゥゥゥン!」
勇者と鍋男はボランとババルの戦闘に巻き込まれ動けなくなった亀を縛って、仲間の回復して回り
「親分、俺たちは捕虜をダンジョンに連れて行きますんで、じゃ」
「はい、お願いします」
勇者達は縛った亀を一部のハイエナ達に預けた
「ひー!助けて―!ババル様ぁ!」
引きずられて行く捕虜が叫び声を上げ、その声を聞いた他の亀達がざわめき始めた
「おい、生きたまま拉致られてるヤツがいるぞ」
「まさか、ババル様のように拷問する気じゃ・・・」
森から勇者達が姿を現した
「いやー、戦えないって辛いなぁ」
「料理でしたら、ボクがお教えしますよ勇者サマ♥」
「料理スキル上げか・・・いいかもしれませんね。ん?」
勇者は亀軍団と目が合った
「ひいぃ、冗談じゃねぇ!オレはトンズラさせてもらう!」
「あ、待てぇ!俺も行く!」
亀軍団は逃げ出した
「お,おい待て、貴様ら!」
ババルは取り残された
「へへへ、残るはお前一人だけだなババル。覚悟しな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます