第26話 異端の勇者の処遇
勇者達は会議室に入った。王様が嬉しそうに勇者迎え入れたが真理の事は眼中に入ってない様だった
「おお、勇者殿!会いたかったぞ」
王の様子を見た真理は勇者と王を見比べて、こんな顔┌(┌^o^)┐をした
「なに?この王様もしかして・・・ここでまさかのBL展開…」
「断じて違います」
勇者は即座に否定した。だが王様は真理の反応に思う事があった様だ
「お主は確かマリーとか言ったな。うむ、流石アマンダの召喚した勇者だ。ビーエルゥというものが何かはわからんが余を見て違和感に気付くとは」
「で、ゆうとはああ言ってるけど実際どうなの?」
「おい」
嬉しそうに王様に聞く真理に勇者はツッコミを入れた
「うむ、お主もこの国を救う勇者ならば余の秘密を明かさななければなるまい…」
王様は王冠を取りまとめていた長い髪を解いた
「わたくしの名はジョージア、普段は男装してますが、37代目クプウルム国王ジョージ・クプウルムはこの国を支えるための仮の姿です」
「なんだ…期待させるんじゃないわよ」
真理は不満そうな顔をした、こんな感じ(´・ω・`)で。その顔を見たアマンダが真理に話しかけた
「よく分からんが思惑は外れた様じゃなマリーよ」
「そうだアマンダちょっと頼みがあるのよ、ゆうとが」
「頼み?」
「はい、市民を一人魔物にしてしまったので治していただけないかと」
「マリー・・・」
「あたしじゃないわよ!そっちのゆうとのせい!」
「探検の書を持っているところを見たので返してもらおう追いかけたら死なせてしまいまして、教会で蘇生しようとしたらそんな事に」
勇者の言葉を聞いた後アマンダは少し考えて勇者に問う
「ふむ…勇者はそう思ってる様じゃがマリーは本当に何もしてないんじゃな?」
「はい、心臓を動かそうと電撃を撃ちこんだだけです」
アマンダはしばらく黙った後、真理に言った
「・・・・マリーよ、フランケンシュタインは知っとるか?」
「聞いたことは有るけどそんな意図は無いって!それに出来たのはドッペルゲンガーよ」
「ドッペルゲンガー?そんな貴重な者を捕まえたのか」
勇者が質問に答える
「はい、ドッペルさんは今地下牢に入ってるはずです。どうにかできませんか?」
アマンダはシンシアと目を合わせて笑いながら言った
「話は読めたわ。疑ってすまなかったなマリーよ、勇者も気負う必要は無い。よくやったの」
「お手柄ですね」
勇者は意味が分からず質問したが話を流されてしまった
「何で二人とも嬉しそうなんです?」
「気にする必要は無いわ。ところでマリーよ、お主の処遇じゃが」
「なによ、まさか魔物と一緒に地下牢に閉じ込める気?」
真理は警戒してアマンダに噛みつくように言った。ジョージアが説明にの続きをする
「いいえ、マリー様には勇者殿と一緒に戦ってもらいたいのです。どうかこの国を救っていただきたい」
「どういう事?話が見えないんだけど」
混乱する真理に勇者が説明をした
「そういえば真理さんは女神には合って無いんでしたね。この世界での勇者の役目はこの国も周りにあるのダンジョンの攻略だそうです」
アマンダが話に割り込んできた
「でじゃ、お主にもぜひ協力してほしいのじゃ」
「勝手に人を呼んどいて随分な言い草ねアマンダ」
「いいのかねぇ断っても、王の秘密を知った今お主を野放しにできんぞ。それにな勇者と一緒に魔物を戦えば…」
「戦えばどうだって…まさか」
「そう、お主の胸を大きくする材料が手に入るかも知れん。研究材料は多い方が良いじゃろ」
真理はアマンダの手をしっかり握り答えた
「やらせてもらうわ。この国の豊満…じゃなくて平和の為に」
「よし!ゴーレムの身体をフルに発揮して好きなだけいじるがよい!」
真理の返事を聞いてジョージアはホッと息をついた
「よかった、断られたらどうしようかと思ってました。勇者殿もそれでいいですね」
「ええ、もちろんいいですよ。この人と連携も上手くとれましたし、良いパーティになりそうです」
「それは良かった」
勇者は”そういえばあの中の人、今どうしてるんだろう”と思いながらどこか遠くを見つめ呟いた
「それに、どことなくモフニャンさんに似てますしね」
ジョージアは勇者にいつもの違う雰囲気を感じ、モフニャンさんについて聞いてみた
「あの、そのモフニャンさんとは?」
「モフモフにゃん子さん、オンラインゲームで結婚していた僕の嫁です」
「嫁!?」
ジョージアは凍り付いてしまった・・・
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