第8話 超絶頂
曇り空を明るく変えるほどの陽気につつまれ
白い羽の生えたブーツで大空を飛び回る
虹の頂上で星のかけらを拾い集めていると
いつの間にか隣で女神が微笑みかけていた
EASY8 『超絶頂』
俺は今、ムウさんの経営するバー、『カサンドラ』で働いている。
簡単な料理やカクテルを教えてもらい、接客の仕方までレクチャーしてくれた。
とにかく全てが新鮮で、まるでスパークリングワインのように、シュワシュワと噴出すように仕事が面白い。
シェーカーでカクテルを振っている自分の姿が格好良く思えたし、料理をお客さんに美味しいと言ってもらえるとたまらなく嬉しかった。最初は話しづらかった客もだんだんと打ち解け、馴染みの客も増えてきた。
その工程の過程も、結果の実績も、全てが自分の責任次第というところにやり甲斐があった。
俺はいつの間にか、自由の羽根ではばたいている青い鳥になっているのに気がついた。
こんなに広い大空を見上げられる世界があったとは!
小汚い路地裏から一歩違う道へと進めば、そこには華やかな大通りが存在していた!
絶滅寸前な天然記念物の鳥は、いつの間にか自分の頭の上にとまっていた!
どこかに置き忘れたボロボロのカバンは、目の前で希望の光りで溢れていた!
今の自分の状況を例えるならこんな感じだった。
イヤイヤしていた仕事がウキウキになっただけで、こんなにも毎日が充実してくるものなのか。
1日の3分の1ほどの時間を占める仕事時間が充実するだけなのに、人生がひっくり返ったようにこんなに明るくなるものなのか。
新たな存在に気付きっぱなしだった。といよりも、新しい自分の発見に、自分自身驚かされた。
今までは仕事といえば、退屈でツマラナイ作業を、終業時間がくるまでアクビと愚痴を募らせながら我慢するものだとばかり思っていた。そして、出世と給料を上げるためだけが仕事の存在意義だと思っていた。
だが、それは全くもって俺の勘違いだった。というよりも、別の世界に触れる事もなければ、考える事もなかった今までの陳腐な生き様を痛感した。
ひとつの物事を長く続けることの大切さを、昔の人は、『石の上にも三年』ということわざで言っていたけど、それだと新たなる出会いのチャンスを失うことになるんじゃないかな?と俺はそう思い始めた。
昼と夜・・・
夜の街というのはとても華やかであり、そしてにぎやかだ。
太陽が沈み空が暗くなるだけなのに、こうも人間というのは変わるものなのか?
仕事を終え一日の疲れを癒すべく、『夜と戯れる』人達が俺の仕事相手だ。
ストレスと悩みという、月並みな表現だとストレス社会という名の現代病を相手にするのだ。
それは病院の先生が、患者に治療してあげるのと似ている。俺の仕事は、夜限定の医者なのだ。
そこに国家資格なんて免許はいらない。そんなものは上辺だけのレッテルに過ぎないことを感じさせてくれる。お客の凝り固まった心と顔が、少しずつほぐれていく様を手伝えることの至福さを、俺は実感している。
よく、「え?夜の商売?」と煙たそうな顔をする人がいるけど、いい加減にチャラチャラとして出来るものではない。むしろお酒を扱うだけに、昼間の仕事よりも人間性がむき出しになるので大変だ。
それに、昼間の仕事で積み重ねられたストレスと併せ、性欲という人間本能も相手になってくる。
お酒を飲むと暴力的になったり、傲慢になったりする人も多々いるので、話を聞いてあげて吐き出させてあげるのだ。
中には、店で暴れだす人もいる。
そういう人は、自分の実力を世に見せたいが、その機会のない人の鬱憤の場合が多い。
中には、説教をする人もいる。
そういう人は、他人よりも自分の能力の優れてる様を知って欲しい人の場合が多い。
中には、やたら女の店員をくどく人もいる。
考えるまでもなく、純粋に女性を欲している人の場合が多い。間違いなく。
女の店員を口説いてきたお客。
それが始まりで、俺の人生にちょっとした色話が浮上してくることになる。
それはほんのささいな出来事だった・・・
「だからさぁ、ちょっとだけ俺と付き合ってよ~」
カウンターには、ベロベロに酒を飲んで酔っ払っている客が、店員の女の子を口説いている真最中だった。
別に女を口説くのは客の勝手だ。男の興味対象は、いつだって女なのだから。女を征服することの悦びは、男になら誰だってある本能だ。だから女を口説くのは良い。だけどこの場合は、あまりにも見るにしのび耐えない状況なのだ。
酔ったお客の飲んだカクテルは7杯ほど。それもウオッカベースのアルコール度の高いカクテルだ。
これだけ飲めば酔って当たり前だろう。しかも事前に、仕事仲間と何件かハシゴしてきたそうだ。
それでこの客は酔った勢いに任せ、女の店員の手を掴んで離さないまま、撫でるようにしてニヤニヤ触っているのだ。
正直キモイ客だ。
目はうつろで相手がイヤがっているのもおかまいなしだ。
俺は、この場合どうしていいのか対応に困った。お金を払ってお酒を飲んでいる以上、確かにお客さんには間違いない。だが、この店のサービスではそこまで設定されていないのだ。それ以上の行為は、他のお客さんにも不快な行為になる。俺は小声でムウさんに相談してみた。
「あの・・カウンターのお客さんなんですけど、ちょっと酔っ払いすぎてるみたいですけど・・・」
ムウさんは顔を微動だにせず、サングラスの奥でチラリとそちらを見た。そしてそのままグラスを磨く。
「あのお客さんがこれ以上どう行動するかはわからない・・だけどサユだったら、どう行動したらいいかわかっている・・まぁ見てなさい、アキラ」
『サユ』というのは、お客に手を握られている女の店員だ。俺よりも1コ年上で、長いストレートの茶髪と、あごのホクロが特徴だ。どちらかというと美人ではないが、男がとっつきやすいそうな雰囲気・・言い換えれば、口説かれやすそうな雰囲気をもった女だった。だからこのサユが口説かれているのを見たのは今回が初めてではなかった。
「ねぇねぇ、いいじゃんかよぉ。俺はサユちゃんが好きなんだよ~」
あることないことおかまいなし。この客はサユの体だけが目当てなんだと一目瞭然だった。
俺の体に虫唾が走った。それと同時に、こうも短絡的に女を口説けるこの客が、すこし羨ましかった。
(たかが女ごときであれだけ嬉しそうにしてやがって・・・)
ある意味、嫉妬していたのだろう。ケーコのことで、俺がこれだけ苦労して悩んでいるのに。
それなのにあの客は、俺の嫌がる『女』という存在を必用に欲している・・・そしてそれを手にいれるために、人間本来の機能をまっとうするべく、ストレートに行動しているのだ。
(考えてみれば、別に間違った行為をしているワケじゃない・・だけど何故だか許せない!)
俺は怒りの感情が芽生え、この客に文句を言ってやろうとした。
するとサユが俺の方をキッと見て、「待ちなさい」と目で語った。
サユは、客の手を振り解きながら、何やら耳元でささやいた。そしてメモを客に渡したのだった。
すると客は満足した表情で帰っていった。ふらふらとした足取りで。
サユと同じカウンターで仕事をしたのは3回ほどで、あまり仲良く話しをしたことはないが、今の客のことが気になったので聞いてみた。
「あのさ、今の客なんなの?」
するとサユは、半分開いた目を流すようにして俺の方を向いた。
「どういう意味?」
どういう意味って・・・せっかく心配して言った言葉なのに、その返事こそどういう意味なのだ。相変わらずどこかとっつきにくい女だ。
「いや、だからさ・・その、手握られてたじゃん」
「ああ・・それが何?」
サユの素っ気無い返答を聞いて、心配するだけ損だったと俺は思った。
「何って・・・その、大丈夫かなと思ったから・・・まぁいいよ、何でもないよ!」
俺は少しぶっきらぼうにサユに言うと、お客のグラスを片付けて洗い物をはじめた。
(何だよあの女!俺が心配してやったのに、あの態度はないだろ?あれだったらまだケーコのほうがマシ・・・)
俺はそう思いかけてやめた。ケーコのほうがマシなわけがない。俺は気が重くなった。
しばらくして、サユが早めに店を上がる時間になった。すると、目の前のカウンターにサユが座った。
「・・・な、なんだよ?上がりの時間じゃないのか?」
俺はまだ少し不機嫌そうにサユに言った。
「お店は上がり。でも今からはお客。OK?」
サユは俺の顔を見て少し微笑んだ。なんだ、こんな顔も出来るんだ・・・俺はふとそう思った。
「マスター、今日は少しきつめのカクテルを飲みたいの」
するとムウさんは、俺のほうをチラリと見ていった。
「だったらその新人に頼んでみろ。俺が覚えさせた最新のカクテルを、アキラが作ってくれる」
「ふ~ん、アンタ作れんの?」
サユはカウンターの上にヒジをついて両手をあごの下に組み、小ばかにした顔つきで俺を見た。
「で、出来るさ!み、みてろよ、とびっきりのカクテルを作ってやる!」
俺は少しムキになってカクテルを作り出した。サユの視線を感じてやり辛かったが、なんとかカクテルを作ると、それをサユに差し出した。サユはそれを無言でコクリとひとくち飲んだ。
「あら、なかなかオイシイじゃない。もし失敗作だったら突き返してやろうと思ったのに」
「へん、残念でした!なんなら毒でも入れといてやればよかったよ」
俺は、してやったりと思い、皮肉を突きつけてやった。
「あはは、それいいね。あはは!」
サユは笑った。今まで俺の前で見せたことのない笑い顔だった。お客さんとの接客時とは違う顔だった。
サユはその後、自分のケータイをずっといじっていた。どこか寂しそうな顔つきで。
お店のピーク時も過ぎ、客もまばらになった。本日の業務もそろそろ終了といったところだ。
「アキラ、店閉めたら飲みにいくか」
ムウさんが俺を飲みに誘ってくれた。俺はもちろん即答した。
「あ、いいっスね、行きましょう」
「それとサユもどうだ?」
俺はピクリと反応し、サユの方を見た。するとサユは俺の目を見てきたので、いそいで視線を外した。
「うん行く。マスターのオゴリならね」
「はは、まぁいいだろう。じゃあ、さっさと片付けるか」
俺は皿洗いをしている間、少しドキドキしていた。ケーコと同棲して一年は経つものの、その間に他の女と飲みにいく事など一度もなかったのだから。というよりも行けなかったというのが正しいかもしれない。
店を閉めて1時。
俺とムウさんとサユは、少し洒落た居酒屋へ入った。さすがムウさん、いろいろなお店を知っている。
俺は腹が減っていたので、お腹に溜まる物をたくさん頼んだ。
「さすが若い子は違うわねぇ。よく食べること」
「何言ってんだよ、サユと俺は1コしか違わないのに。今年で25だろ?」
「あ、レディーに向かってその言い方はないでしょ。ねぇマスター」
「ん、俺にふるのか?まぁいい、とにかく飲もう!ははは」
ムウさんは、お酒が入ると少しだけ明るくなる。俺はたくさん食べながら少しずつ飲んだが、サユはワインをいきなり一本あけてしまった。
(えらい酒豪だなぁ・・・)
俺がサユを物珍しそうに見ていると、目をトロンとさせたサユが俺にからんできた。
「何よ、なんか言いたそうな顔しちゃって。あ、わかった!アタシ見てイヤラシイこと考えてたんでしょ~」
「ばっ、バカ言うなよ!誰がサユなんか見てそう思うかよ!」
「うそ、だって今日もカウンターでアタシのことずっと見てたくせに」
「あ、あれはなぁ!サユがお客にからまれてたから心配して見てたんだよ!」
「あら、アタシは全然平気よ。アキラくんってけっこう純情なのね~?」
そう言うとサユは、俺のおでこをつんと指で突いてきた。
「へ、へん、俺はなぁ、いま女と同棲してんだよ」
「・・・ふ~ん、そうなんだ。ちょっと意外」
サユはキョトンとした顔つきで俺を見てきた。俺だってモテるんだぞ、と少し虚勢を張ってしまったようだ。
その時、サユの目が少し寂しげな目だったのを、俺は見逃さなかった。
それから2時間ほど。
サユはとにかくお酒をたくさん飲んだ。俺もなんだか飲みたい気分になって、負けじとたくさん飲んだ。
「おっと、悪い、これから知人と会う約束があったんだ。おまえらはどうする?」
「俺もそろそろ帰りますよ」
「あらしはねぇ~、アキラくんと一緒にのんれきますよぉ~」
「あ、あのなぁ・・・・」
サユはもうベロベロに酔っ払って、俺の肩に手を乗せてきた。
「そうか。じゃあアキラ、サユをよろしくな。送りオオカミになるんじゃないぞ」
「しんぱいしないで~、アキラくんにそんな勇気ないも~んだ!ねぇーっ!」
サユは俺の肩に、ますます腕をグリグリと押し付けてきた。
「いてぇなサユ!やめろってば!」
「ははは、アキラなら心配ないか。それじゃ明日も頼むぞ」
ムウさんはそう言うと、余分にお金を置いていってくれた。
「こんな時間に何の用事なんだろ?あ、ひょっとして女と会うとか!ムウさんもすみに置けないなぁ」
「・・・そんなワケないわぁ~」
「む、何でわかるんだよ?」
「なんでもよ~。まぁ人の事はどうれもいいじゃない~。余計な詮索しちゃダメよぉ」
「ま、まぁそうだけど・・・」
居酒屋で2人ポツンと取り残された俺たち。ふと俺は思い出したように、携帯の着信を確認した。そしてたまらなく驚いた。着信履歴は20件。メールは9通。すべてケーコからだった。
俺は顔を手で押さえて絶句した。
ケーコが俺の帰りが遅くて心配するのはわかりきっていた。俺はそれを承知でワザとバイブにし、携帯を見なかったのだから。せいぜい2~3件の着信ぐらいで、あとは諦めて寝ているだろうと思った。
同棲しているとはいえ、ほとんど意思疎通は通っておらず、ただお互いがいるだけの環境だった。
それを同棲してると呼べるのか疑問だった。ただ同じ空間にいるだけの一人暮らしと変わらなかった。
俺はせめてメールの1通でも送ろうと思ったが、それは恋人同士で行う行為で、俺の立場は一体なんなのか、俺自身よくわからなかったのでメールするのをやめた。
「あらら~、おモテになること。返事しなくていいの~?」
サユが俺の携帯を奪って、内容を確認していた。
「お、おい、返せよ」
「ダ~メ!あ、メールもこんなに入ってる~、え~となになに、アキラ早く帰って来てだって!きゃ~」
「返せったら!」
俺は携帯を取り返そうとしたが、なかなか返してくれないので、サユの両手首を強引につかんだ。
するとサユの腕から強い力が伝わってきた。そして手首をつかまれたまま、目から涙がポロリとこぼれた。
「こんなにも愛されているのに、何で連絡してあげないの・・・?」
俺はかなり戸惑った。そして動揺した。
サユがケーコのことを心配してくれて言ったセリフだとはわかる。だけど、何故泣いているのかが、全く理解できない。赤の他人のサユが泣く必然性がどこにあるのだろうか?
俺はすぐに返答できないまま、サユの頬をつたる涙を、ただ見詰めるしかなかった。
サユの目は俺を責めていた。女をいじめる悪い男を見るような目で、俺を責めていた。
俺はいたたまれなくなって、サユの手を離した。サユは俺の携帯をテーブルの上にコトリと置いた。
「好きじゃないんだ・・・・」
俺の口からは無意識に言葉が出た。
それはサユに言うというより、自分に対しての素直な気持ちが、ポロリとこぼれたようだった。
「・・・聞いちゃっていいかな・・・」
サユはそう言うと、俺のグラスにワインを注いだ。
俺の言葉は止まらなかった。
一度出始めた鬱憤を、誰かに聞いて欲しかったのだろう。どろどろと嗚咽のような俺の愚痴を、サユは無言で聞いてくれた。そしてワインがもう一本空く頃、俺の話はひととおり終わった。
「たいへんだね・・男と女って、何でこうたいへんなんだろうね?」
サユが俺の目に問いかける。俺はそのまま目線を離さずににこう答えた。
「たぶん・・・相手が違ったんだろうな・・・」
「じゃあ何で同棲しちゃったの?」
「何で・・・かな?それすらも、もう忘れてしまったんだ・・」
「忘れられることは、悲しいことなんだよ?女にとって」
「わかってるけど・・・それでも俺はあいつのことが好きじゃないんだ・・・」
「どうするの?」
「わからない、どうしたらいいのかわからないんだ・・」
「そっか・・・わかんない・・・か・・・」
「・・・・・・・・・」
その言葉を最後に、俺たちは黙ってしまった。もうこれ以上、話すこともなくなったので店を出ることにした。
ムウさんからもらったお金がちょっと足りなかったので、俺がサイフから少し出して足した。
金額的にもかなりの量の酒を飲んだことになる。でも俺は、なんだか少しだけ心が軽くなったようだった。
午前5時。
もうケーコは寝ているだろうか、それとも起きたまま俺を待っているのだろうか。帰ったらなんて言い訳すればよいのだろうか。そんなことを考えると、心がゾッとするほど冷え込んでいった。
寒いわけだ。吐く息が白くなった。
サユは半そでの薄着だったので、とても寒そうだった。
俺は何気なしに、手にしていた上着をサユの肩にかけてやった。
サユは最初、驚いた顔をしていたが、ニッコリ微笑んで俺の耳元でこうささやいた。
「どうしたらいいかわかんない時は、どうしたらいいかわかる?」
「え?どう・・・・・」
そこで俺の言葉は遮られてしまった。俺の口は、サユの唇でふさがれてしまったからだ。
「元気だしなよ!これは借りてくね、じゃね!」
サユは大きく手を振ると、スルリと振り返り、タクシー乗り場へと歩き出した。
俺はあっけにとられたまま、タクシーに乗って見えなくなるまでサユを目で追っていた。
いきなり、突然、唐突・・・・のキス。
俺は、ぼーっとした頭のまま、アパートの方角へ向かって歩き出した。
「いったい・・・なんだったんだ・・・」
俺は酔った頭で、サユにキスされたことを思い返した。
突然、携帯のバイブが俺のポケットで振動した。
その着信先を見ようとする矢先に、俺の目は点になった。
道路を挟んだ向こう側に、車に乗って俺を睨んでいる女がいた。
ケーコだった。
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