「ラノベ」の文章

 私は文芸系を目指してますんでラノベは敬遠しております。ラノベはロケンロールなので、尖ってナンボだからです。


 ライト文芸あたりは狙ってみたいものですが、それでも文芸寄りの文体にしちゃうと思います。そのくらいラノベ文体ってのは、これはこれで修行の要る分野です。


 いってみれば「摘みたてジューシーグレープ」がラノベの精神で、「存分に寝かせた芳醇な味わい」が文学、「ボジョレヌーボー」が文芸、ってトコでしょうか。

 グレープままなのと曲りなりワインにはなってるってところの差はあるわけで、それが文体に現れているというのが私の持論です。

 違ってしまっているからこそ、ラノベしか読まない人だとか、ラノベは読まないって人がかなりの数で見受けられるのだと思っています。


 そして、同じ品種であっても加工法には向き不向きも出て来るもんだと。ジューシーグレープのまま食べた方がより美味しいという掛け合わせや配合をされてきたのが、現在のラノベでしょうから、一概に描写を足して文学文芸に近づけていけば良くなるかと言えばそうではなく、良くなるどころか崩壊してしまうケースだってあると思うんですね。


 文学文芸とラノベ。相容れる部分は小さいだろうとは思うわけです。融合が不可能とは思いません、ピンキリはあるし、ワインにだってフルーツましましのサングリアって飲み物だってあるわけです。

 サングリアに適したワインもあれば、合わないのだってある。フルーツだって何でも突っ込めばいいわけじゃないし。それと一緒でしょう。


 同じように楽器を奏でる音楽であり、歌い上げる共通点があったとして、オペラとロックを比べてどっちが上の下の言うのは可笑しい。こんなの、もはや違うジャンルじゃないですか。

 関係ないで済ませてもいいんだけど、ライト文芸というサングリアを作るのならば、調べなければならないわけですよね。そうしたら、両者に対して比較をしてアレコレを言わねばならないわけで、だけどそれは上の下の話をしてるわけじゃないんですよねぇ。(そう聞こえるのかも知れないけど)


 と、いうのをコメのやり取りをしていて気付いたという話でしたっ。

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