第6話

そのままでいいなら、ありのままだとか

世界に一人のお前だろ なんて歌うくらいなら


私のことも、見捨てないでよ。守るっていったくせに。

ウソツキなんて最低ね。


帰り道 送るのも、2人でお酒を飲んだのも

貴方が全部初めてだった。


嘘じゃないわ。


貴方と違うもの。


今度会ったら、仕返しするわ。妊娠したって赤ちゃんがいるって。

夜のお店で働くの。遊びにきてよねって。本当だけど。

どんな顔するの?

今度会ったらどうしてくれるの?

わざわざ私の最寄り駅。


どうしてそこを選んだの?

私と関わりたくないくせに。


私のこと、忘れたの?

だったら許さない、絶対に許さない。


最近の私は、揺らいでばかりで乗り物に酔った子どもみたいに

トイレに顔を突っ込んでは、貴方と遭遇したのを思い出しては

また、頭を突っ込むの。


いい迷惑だわ。 いい迷惑だわ。


どうせ来るなら顔がみたいわ。

困らせてやるんだから。顔を洗っていくから、首を洗って待っててよ。

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