第13話 他人のポジティブさを嗤うな
世の中上手くいかない事ばかりである。
前々から気になっていた地元のオシャレなイタリアンの店に勇気を出して入ってみたらクソ不味い上に高かったしテーブルも店も汚くてオシャレでも何でもなかったという些細な事から
ずっと上映を楽しみにしていた「スーサイドスクワット」という映画を観ようとしたら妻に「ネット叩かれまくってて金の無駄になる可能性が高いからDVDまで我慢しろ」と一喝されたという些細な事まで。
ダイエットに成功した矢先に風邪をひき、なかなか治らないしいつもより辛いと思っていたら体重を減らした事により体力が著しく落ちていた事が判明し、結果リバウンドして余計デブになったという些細な事から
大好きな先輩のライブを見に行ったらギリギリ間に合わなくてとりあえず挨拶だけしに行こうとしたら汗だくの先輩から「どや!お前の先輩のライブはどやった!!?」ってドヤ顔で聞かれ遅刻したの言い出せなくてつい「スゴい‥良かったです。特に二曲目が」と言ってしまったという些細な事まで。
私の人生、些細な事が上手くいかな過ぎである。
ネット小説大賞では一次選考にすら漏れ、もっと競争率の低いとこに応募しようと邪な気持ちで投稿したらそこでも二年連続で二時選考で落とされた事。
初めての長編だからちゃんと完結させようと必死に書いている「真約 メフィスト」だったが、昨日付けでこの適当なエッセイにまさかの★で抜かれた事。
「ジョジョ実写とかないわー。しかも主演がねえwwwwえ?億泰この人?wwないわー絶対クソつまんないわーwww」
と言っていたら
「アナタの小説とどっちが面白い?」
と妻に聞かれ、返す言葉もなかったという事。
そんなこんな。
人生、上手くいかない些細な事ばかりである。
皆さんはどうだろうか。
日常の些細な事、上手くいっているだろうか。
もし仮に、些細な事が上手くいってなかったとして。それで思い悩んでしまっている人がいるなら、私からひと言。
忘れましょう。
次いこう、次。
カクヨムのコンテストに落選した事なんて宇宙の真理から見たら『鼻クソが意思を持っていたら』という中学の時に私が考えていた仮説くらいどうでも良い。
忘れてしまうのが一番である。
飲んで。
食って。
たらふく笑えば良い。
不思議な踊りを踊る事もオススメだ。
意味不明な自作の詩を朗読してみるのも良いかもしれない。
過去に、自分の作品についたレビューを見てニヤニヤするのもアリだ。
それでもダメなら、いっそ開き直ってコンテストへの恨みつらみをエッセイにでも書き綴ればいい。
自分が悪いとは思わない方が良い。それを考えていると前に行けない。反省点は立ち直ってから考えれば良い。
一旦全てを吐き出す。そうする事で、はい!次!となれるワケである。
人生なんて、上手くいかない事ばかりというか、上手くいかない事で形成されていると言っても過言ではない。ここに書けない様な事も沢山ある。
だが悩んでいても仕方あるまい。
次。
次いこう。次。
私は自分をポジティブな人間だとは思わないが、自らに対して肯定的な人間だとは思っている。
そんなこんなで今まで生きてきた。
振り返ってみると、上手くいった人生ではないにしろ、まあそう悪い物でもないと思える。
失敗だらけなとこも含め、自分の人生が好きである。
かしこ
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