海だ!釣りだ!釣りですた編

 いよぉ! 今日もスパ◇ボ「」カクヨムの攻略、お疲れ様だぜっ! 俺の名は天原旭アマハラアサヒだ。リジャスト・グリッターズじゃ兄貴なんて呼ばれてるが……まあ、どこにでもいるただの男さ。で、お前さんもやるかい? 今、みんなと釣りをしてんだよ。釣りはいいぜ……俺ぁ、地下都市で炭鉱夫生活だったからな。家族がいて、仕事仲間がいて、楽しかったが……海も空も初めてさ。


「ん、これは……旭さん!」


 おう、どうしたシナ! ん、引いてんじゃねえか、逃がすな! いいか、釣りってなあ二つに一つしかねえ。即ち、釣り上げるか逃げられるかだ! おう、そうだぜ、いい調子だ……上手く泳がせて弱らせるんだ。おう、アカリちゃん! あみを用意してやってくれ! こいつはいただいたな、やるじゃないか!


「おお……いや、ガキの頃以来だな。なんて魚だろう」

「おおーっ、いいじゃんいいじゃん! 級君っ、大漁だよ! これ、ちょっとまってね……携帯で調べたら、タイの仲間だって! オメデタイ!」

「ほらほらミヤコ、クーラーボックスを用意してあげて。ん、じゃあ……級、あとで私と都がお刺身にしたげるね」


 いいもんだなあ、若いってなぁ……青春だなあ。


「兄貴っ、旭の兄貴ぃ! ちょ、竿さおが……釣り竿が折れそうだ! 凄い力で引っ張られてる!」


 おっと、お次は歩駆か! いいぞ、でかい獲物の予感だぜ。男だったらタイマン勝負、気合と根性で釣り上げてやれ。なに、俺だって支えてやらあ。おう、いいぞ……魚の逆らう力を流せ。自分の釣り竿を信じろ! そうだ、呼吸と鼓動を竿に重ねろ!


「お、おお……行けるっ、俺のヒーロー的ななにかがげているっ! これは、釣れるっ!」

「おおー、やったよアルク! すごーい、おっきい! やっぱりアルク、ボクが選んだ釣り竿がよかったんだよね。なんてお魚だろう」

「おう、マモル。いいから早くバケツを取ってくれよ。へへ、大漁、大漁っと!」

「ボクもお刺身にしてあげるね! アカリとミヤコに教えてもらう!」


 くーっ、いいよめさんじゃないか! って、おいおい歩駆。なんて面ぁしてんだ? マモルちゃん、かわいいじゃないか。大事にしろよ、って……あ、あれ? もしかしてこれ……俺の竿にも?


「兄貴、引いてる引いてる!」

「俺がフォローします、旭さんっ!」


 おう! サンキュ、級。歩駆もありがとな。じゃあ、そろそろ……男、天原旭、意地と度胸の一本釣り、いかせてもらうぜ! っ、はあ! んっぐぐぐぐぐ……チェストォォォォォ! ……どうだ、釣れたぜ! くぅーっ、デケェ手応えだ。どうだ、都ちゃん。こいつはなんて魚だい?


「えと、旭さん……んと……コンバースのベーシックモデルかな。あ、でもイベント限定販売のカラーだって。んと、新品ならヤフオクで高値で取引されてるみたいだよー? ……新品なら、ねえ」


 えっと、そりゃつまり……この靴みてえな魚は。


「兄貴、旭の兄貴! 靴みてえっていうか、靴ですよ! スニーカー!」

「よせ歩駆……それ以上いけない」

「あっ、級さん……級さんの目……」


 そうかあ、靴かあ……へっ、潮風しおかぜが目に染みるぜ! なぁに、釣りは自然と人間の限界バトル、そして勝負は時の運だ! お前も気をつけろよ、スパ◇ボ「」にもまだまだ過酷な戦いが待ってっからな! んじゃ、俺はもう少し釣るからよ……次はスパ◇ボ「」で会おうぜ! またな!

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