第19話 最強の敵

ビブリア学院の生徒やダニエル達が来て数時間が経った。魔物は全然減らなく、人間はどんどん減って行った。

「ノエル、大丈夫?」

「ああ」

俺は立った。すると、目の前に男が立っていた。その男は不穏な笑みを浮かべ俺に向かって走って来た。

「はぁー!」

俺はすぐにケイルの前に立ち、ガードをした。そして、その男は笑い始めた。

「はっはっは!!やはり、お前は面白いな」

「は?」

すると、男は離れ自己紹介をし始めた。

「俺はベルセルク。お前をずっと見ていた」

「は?俺はお前の事知らないぞ」

すると、また男は不穏な笑みを浮かべた。

「アクアドルはそちらに行かなかったのか?」

俺ははっとした。

「そうだ。俺は暗殺家業のリーダー、ベルセルクだ」

俺は剣を構えた。

「何が狙いだ?」

ベルセルクは大きな声で笑った。

「あっはっは!もちろん、お前を俺達の仲間にするためだ!」

ベルセルクは、血走った目が泳いでいた。俺はその答えを鼻で笑った。

「はっ。俺はお前らの仲間になるつもりはない」

すると、ニヤニヤしていた顔が一気に真顔になった。

「ほう、それは本当の答えか?」

「ああ」

すると、俺は腹が貫通していた。

「!?」

「残念だ。お前みたいな奴は早々見つからんのに殺さなければならないなんて」

男はやはり狂っている笑みを浮かべた。そして、俺は倒れた。

「ノエル!」

男はその後、言葉を残した。

「俺は森の中の廃墟で待っている。数が治ったら来い。あと、この娘も連れて行くぞ」

意識が朦朧としながら見るとそれはケイルだった。

「ゲ、イル」

そして俺は気絶してしまった。

「全く。何でお前は無茶をする?私達がいたと言うのに」

「ほんとだね」

「そうですね」

あれはまさに最強の敵だった

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