第11話 ・・

  我々(私、イマーズ君、ルーシー)、は新型戦車の前にいた。

 「これでは、耐久試験なんてできませんね。」と私。

 耐久試験では、武器としての能力だけでなく、耐久性、実践における有用性、乗員の安全性などさまざまな試験が実施され、実際に戦車を作る以上の時間と費用がかかる。

 「カネが無くて、戦車は作ったはいいけど、耐久試験をするだけの人員、時間が無く我々に耐久試験を兼ねて極北とトラブッテいる我々に『プレゼント』してきたのでしょう。まったく困ったものです」と微笑した。

 「一応、どういう無駄遣いをしているのか調べてください。どうせくだらないことに使っているのでしょうが…」

 「あと、戦車に搭載する弾薬と燃料を購入するための経費を東国に請求しておいてください。人柱になるんですから、それぐらいの経費は頂いておかないと」

 「では、あれを使うんですか」

 「使いませんよ…当分は、とりあえず、連邦の通帳に入れたままにしておきましょう。俗物ナーシのことですから、経費を出すのを嫌がると思いますがその時は、『戦車お返しします』っといってください。そうすれば、多分お金を出すと思いますよ。とりあえず、搾り取っちゃってくださいね」

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