第3話 疑い

 現場につくと私の「派手にな攻撃だけで、危害を与えないように」という指示のおとり、派手な音、炎などが炸裂しているものの、特に死者や大けがをしている者はいないようだった。そんな戦場に、青の連邦庁馬車があった。今回の闘いを指揮しているイマーズ君のものであった。私は、(多分イマーズ君に激怒されるだろうなぁ〜と思いながらも)イマーズ君の乗車する馬車に向かった。



「イマーズ君、戦況はどうですか?」

いつもどおりの口調で話す。

 (驚いてというか、何しに来てるの!というかんじで…)

 「……!!!!」

 「何やってんデスかぁ〜!!」と、やはり一喝されたのであった。

 「さすがに最近、出動が多いですからね~。気になってきてしまいました」と平然と話す。

 「『気になってきてしまいました』じゃないですよ〜!!!」

 「でも北国の統帥権は一応、私にありますから、闘いの総責任者としては…見に来ないとならないこともありますから」

 イマーズ君を諭し、落ち着いたところで問うた。

 「戦況はどうですか?」

 「派手な攻撃(但し、威力無し)に驚いて、敵は退散しつつあります」と答えた。



私は少しだけ考えた後、イマーズ君に次のように指示をした。

・退散する武装集団に北国の調査員(諜報員)を混ざれさせ、情報種集をすること

 詳細な指示として

 ①帝国内部と関係を持っている者がいないか調査

 ②北国(ひいては帝国)と極北との和解に向けたチャンネルとなる人物を捜すこと

 「あと、最近の出動回数についての報告もお願いします」とイマーズ君に伝えた。



 イマーズ君に指示をした後、戦場をやぐらから見てみると、撤退している様子が分かった。戦場の中で、その中で1人異彩を放つ兵士の姿があった。歳は25程の女性の姿があった、馬に乗り、明らかに他の兵をコントロールしている。

戦場に女性とは珍しい。それも武装集団をコントロールしている。

 「イマーズ君にもう一つ指示を付け加えることにしました」

 ・「あの女性兵士」について諜報及び帝国の情報、両面から調べること

よろしくお願いしますね。

それでは、戦況も落ち着いてきたようですので、私は庁舎に戻ります。後処理、よろしくお願いしますね。

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