九話 帰れないようなので守護者(ガーディアン)を倒しに行きますか (1)




僕達は、崩れ去った階段を後にして、さっきまでいた場所に戻ってきていた。


幸い、ソルジャーラビット達は、テリトリーに戻ったようだったので、戦闘にならずに戻ることが出来た。



「なぁ優太よ、どうするよ?」

「とりあえず、メニューウィンドウに聞いてみようよ。」



そう言って僕は、メニューウィンドウを開いた。

困った時はメニューウィンドウだ。


『はい。話は聞いていました。

ダンジョンでは、崩れ落ちたり、壊れた箇所は、内部にある魔力により、再生します。

今回のケースですと、所要期間は三週間程になると予測できます。』



「三週間!?飯が無くなっちゃうよ!」



飯が無くなるのは死活問題だ。

異世界に来て、特殊な体を手に入れても、腹はすくし、眠くもなる。



「メニューウィンドウさんよ、ほかの方法は無いのかよ?」

『はい。確率は低いですが、

無いことはありません。

守護者(ガーディアン)を倒すと、一定期間、入口付近に転移する魔法陣が展開します。

私は、みなさんの戦闘のレベルを考慮して、余りおすすめは出来ません。』



可能性が低くても、食べ物が無くて死ぬだけになるし、当たって砕けろだ。



「ま、やるしかないわよね。」

「そ、そうですね。頑張りますよ!」

「言われなくても、だ。」



僕等の結論が固まった。



「よし、守護者(ガーディアン)を倒して生還だ!」

「「「おおっ!」」」



僕等は、最初のダンジョンで、守護者(ガーディアン)に挑むことになった。


幸いなのは、ダンジョンにいるのが僕等だけでは無かったということだろう。

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