1-3 八木光司③
目を覚ますと物凄いことになっていた。
何がって?色々だよ!
まず俺たち3匹の姿。
俺は頭のツノが2本から3本に増え、顔のつくりが人に近づき、体つきが2回りほど大きくなり、尻尾の蛇がハリセンっぽくギザギザになった。
何を言っているか分からないだろ?
安心してください!俺も動揺してる。
お前、気を失う前までは蛇やったやん!!何でハリセンみたいに折れてんねん!
次にニクは頭のツノが短くなり、顔が人に近づき、体つきはガッシリとしているが女性らしくなっていた。
何より拳の発達が凄い。骨か筋肉か分からないけれど手の甲がメリケンサックみたいになってる。
尻尾は意思を持ってるかのように自在に動いているしている。
最後にヘタレはツノが1本に減り短くなり、顔のつくりが生気の抜けた人のようになり体つきが一回り小さくなっているも女性らしき肉付きはしっかりと感じられた。
尻尾は自立しているがやる気なさげに力なく垂れ下がっている。
外見の変化はそんな感じだ。
えっ?
ニクとヘタレの容姿はどうかって?
だいぶ美人になってるよ!
ニクは活発系の美少女に、ヘタレは病弱なお嬢様風になってたよ。
まぁまだ人で言うと10歳くらいの少女だけどな。
そして次にステータスだ。
コウジ
ベビーバフォメット Lv.29ー>コメットバフォメット Lv.18
ステータス不明
スキル
初級鑑定Lv.4 ー>中級鑑定Lv.3
初級闇魔法(悪魔)Lv.3 ー>中級暗黒魔法(悪魔)Lv.1
中級ツッコミLv.4 ー>上級ツッコミLv.1(最大STの3%消費)
中級自然回復Lv.2 ー>中級自然回復Lv.4
初級ノリツッコミLv.3 ー>中級ノリツッコミLv.2
初級ツンデレLv.3 ー>初級ツンデレLv.4
初級心眼Lv.2 ー>中級鷹の目Lv.3
初級高速機動Lv.3 ー>中級立体機動Lv.2
入門強固Lv.4 ー>中級堅牢Lv.3
入門剛力Lv.3 ー>中級豪腕Lv.2
入門魔力操作Lv.3 ー>中級魔力感応Lv.1
入門探求者Lv.4 ー>中級研究者Lv.2
入門小規模指揮Lv.1 ー>初級指揮Lv.3
入門鬼畜Lv.1 ー>初級鬼畜Lv.3
入門危機感知Lv.4(new)
威圧(new)(格下の相手のステータスを進化回数*10+Lv差の10%分減少させる。)
入門5色耐性(悪魔)Lv.2(new)(入門魔法(悪魔)のダメージを少し減少させる。)
称号
ツッコむ者 指揮する者 魔物の敵 挑む者 鋼拳の加護(奪) 黄泉の加護(奪) 芸人魂
鋼拳の加護(奪)
攻撃を相手に当てると腕力に体力を上乗せした威力が出る。
(奪)・・・効果が3割減少する。
黄泉の加護(奪)
HPの減少を全てMP,STで肩代わりする。
(奪)・・・効果が3割減少する。
芸人魂
ツッコミ、ノリツッコミ、ボケを行う度にHP、MPが回復する。
ヘタレ
ベビーバフォメット Lv.24ー>ネクロバフォメット Lv.9
HP 165/165 ー> 765/765 MP 580/580 ー> 1865/1865 ST 72/72 ー> 384/384
腕力 25 ー>74+48(称号分)
体力 31 ー>85+48(称号分)
知力 57 ー>326+48(称号分)
魔力 98 ー>321+48(称号分)
速力 68 ー>267+48(称号分)
器力 55 ー>220+48(称号分)
初級闇魔法Lv.3 ー>初級闇魔法(悪魔)Lv.2
初級自然回復Lv.3 ー>中級自然回復Lv.3
初級高速機動Lv.1 ー>初級高速機動Lv.3
初級魔力操作Lv.4 ー>中級魔力感知Lv.2
初級学者Lv.2 ー>初級学者Lv.4
入門赤魔法(悪魔)Lv.4 ー>初級火魔法(悪魔)Lv.2
入門黄魔法(悪魔)Lv.3 ー>初級土魔法(悪魔)Lv.2
入門青魔法(悪魔)Lv.3(new)
入門緑魔法(悪魔)Lv.3(new)
入門見切りLv.2(new)
入門強固Lv.2(new)
入門5色耐性(悪魔)Lv.1(new)
入門危機感知Lv.3(new)
下っ端Lv.1(new)(主と共闘する時、主のレベルによってステータス上昇する。)
称号
魔物の敵 ヘタレ 死の淵を見たもの 配下 ワーカーホリック
ヘタレ
HPが低下するほど全ステータスが速力に加算される。
死の淵を見たもの
HPが0になる時MPとSTを1残して全て消費することでHPを全回復させる。
配下
主の累計レベル分ステータスが上昇するがスキルとレベルの上がりが悪くなる。
ワーカーホリック
新しいスキルを入手しやすくなるがよく主に奪われる。
ニク
ベビーバフォメットLv.26ー>ナックルバフォメット Lv.13
HP 635/635 ー> 3600/3600 MP 175/175 ー> 800/800 ST 77/77 ー> 395/395
腕力 94 ー>428+48(称号分)
体力 125 ー>662+48(称号分)
知力 30 ー>77+48(称号分)
魔力 33 ー>92+48(称号分)
速力 57 ー>242+48(称号分)
器力 77 ー>267+48(称号分)
入門黒魔法(悪魔)Lv.3
中級自然回復Lv.4
中級堅牢Lv.1 ー>中級堅牢Lv.3
初級剛腕Lv.3 ー>中級豪腕Lv.2
入門機動Lv.4 ー>初級高速機動Lv.2
初級心眼Lv.3 ー>中級鷹の目Lv.1
初級拳闘士Lv.3 ー>中級拳闘士Lv.2
入門拳術Lv.2(new)
入門5色耐性(悪魔)(new)
入門脚術Lv.1(new)
下っ端Lv.1(new)
称号
魔物の敵 闘士 肉壁 配下 ワーカーホリック
肉壁
守るべきものが背後にある場合、体力値が倍になる。
俺の種族、コメットバフォメット。
コメット=彗星の方だよな?
コメディ=お笑いから取ってコメットじゃないよな?
それに芸人魂って!
押すなよ、絶対に押すなよ!とか言わねぇぞ?
振りじゃないからな!
はぁ、はぁ。疲れた。STの消費は減ってるはずなんだけどな。
それはいいとして、いや、よくはないんだけども、何かこれを見ていると俺が本当に鬼畜に見えてくる。
だって、俺のせいで2匹の名前がヘタレとニクになっちゃってるし、ワーカーホリックっていう称号も押しつけることになってしまった。
まぁその代わり配下の称号で物凄く能力が上昇してるんだけれど。
これ、もうこいつらだけでエルダーコックローチ倒せるんじゃね?
俺のステータスは未だに見えないけどこれ簡単に計算すると全ステータス1000超えてるよね?
指揮する者で上昇値が100あるし。
俺のスキルに攻撃系が中級暗黒魔法(悪魔)Lv.1しかないけどこれってかなり強いよね?
ヘタレから奪った黄泉の加護(奪)と芸人魂のコンボもなかなか強力だし。
ただSTの運用が相変わらずネックだなー。
「コウジー、どうしたの?」
エルダーコックローチ戦も最後は多分ST切れで気絶したよね?
だってまだステータス見えないもん。何回か戦闘前にツッコんじゃったし絶対STが原因だわー。
「こうじ、変?」
俺のステータスってもしかして上級鑑定入手するまで見れないのかな?
あ、やべ、そう考えると見たくなって来たな。
見えないとわかると見たくなる。不思議だ。
「こうじ?」
「コウジ!」
「・・・ん?」
さっきから女の子の声が聞こえている。
ついに俺にも幻聴が・・・
「さっきから呼んでるんだから返事くらいしてよ!」
「無視は、悲しい。」
「えっ?えぇぇぇぇっ!!!」
声の主を探すとそこにいたのはなんと進化して女の子っぽくなったニクとヘタレだった。
進化したお陰かネームドになったお陰か2匹は喋れるようになった。
多分ネームドになったせいだよなー。
前に狩ったスモールバフォメットは喋ってなかったし。
「それよりこれからどうするの?」
「お腹、減った。」
ヘタレはどうやら腹ペコキャラなのかな?
「あー、うん。取り敢えず、移動する前にご飯にしようか。」
俺がいうと2匹はというより力のあるニクがエルダーコックローチの体を引きずって俺の前まで持ってくる。
一体どうしろと?
俺が困惑するのも気にせず2匹はエルダーコックローチを持って来た後俺の前で正座してこちらを見ている。
なんだ?
ジッとしているとヘタレの口からよだれが溢れてくる。
心なしか泣きそうな顔になってきている。
あー、この顔は地球にいた時に見たな。
犬が餌の前で待てをさせられている顔だ。
なるほど、2匹とも俺の配下ってことになってるから許可を待っているってわけね。
分かったからヘタレはその大量のよだれをどうにかして欲しい。
「あー、食っていいぞ。」
そういうと2匹とも、というよりヘタレがエルダーコックローチもかくやという速度でがっつく。
よし、これで確信した。
ヘタレは確実に腹ペコキャラだ。
だってさっきまでやる気な下げに垂れ下がっていた尻尾の蛇もGにがっついてるもん。
ニクの尻尾の蛇はちびちび食べているのに。
2匹の食べっぷりを見ているとニクが振り向く。
「コウジは食べないの?」
「あー、どうも見た目がな。脚だけもらうよ。」
そういっていつも通り脚だけちぎって食べる。
うん。ゲソだな。
これだけ大きかったら体も・・・あ、無理だ。
エルダーコックローチの頭がこっちを向いているから目があった。
これはキツイわー。
こいつら良くこれを食べれるなー。
2匹を見ていると次はヘタレが振り向く。
「むぐむぐ、食べる?」
甲殻を剥いで内蔵を食べてる。
虫って内臓あったっけ?
まぁいいや。こいつ魔物だし。
「じゃあ食べ終わったら探索を再開しようか。そろそろ太陽を見たいし。」
「太陽が何か分からないけどコウジがそういうならそうしましょう。」
「むぐむぐ、おー。むぐ。」
それからヘタレが頑張って巨大なエルダーコックローチを完食し食休みしてから行動を開始することになった。
「なかなかしんどかった。」
「食べられない分は持っていけば良かったのに。」
「!?不覚!」
ヘタレはなかなか可愛いと思った時間だった。
チローン
不意に聞きなれた機械音が頭の中に鳴り響く・・・
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