第88話 なにはえの あしのかりねの
難波江の 葦の刈り根の 一夜ゆえ
みをつくしてや 恋わたるべき
なにはえの あしのかりねの ひとよゆえ
みをつくしてや こひわたるべき
皇嘉門院別当
訳)
無数にある葦の中のホンの一節の様な、短い一夜の仮寝の為に、私はこの身を尽くしてあなたを恋し続けなくてはならないのでしょうか。
超訳)
あなたにとっては幾千の夜の一つなのでしょう。でも私には一生忘れられない夜でした。
ちょっと一言)
この作者は77夜で紹介した崇徳院に最後まで使えた女官。
崇徳院?
『瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に あはむとぞ思ふ』
の人ですよ。
この歌は歌合、「旅宿に逢う恋」の題で詠まれた歌。
一夜限りの恋。
何か今の世にも通じる物があったりなかったり・・・
え?そんな恋愛してみたい?
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