第80話 なかからむ こころもしらす

ながからむ 心も知らず 黒髪の

乱れて今朝は ものをこそ思へ


ながからむ こころもしらず くろかみの

みだれてけさは ものをこそおもへ


待賢門院堀河


訳)

永遠に愛すると言った言葉の本心は・・

あなたが帰った後の私の心はこの黒髪の様に乱れているのです。


超訳)

「お前だけを永遠に愛するよ」

なんて言葉に昨日は酔っていたけれど、あなたの帰った後の寂しさは・・。


ちょっと一言)

黒髪、、平安時代の貴族女性にとって黒髪こそが美しさの象徴。

みな自分の身長ほどに伸ばしていたそうです。

「黒髪の乱れて今朝は・・」

これだけの言葉に艶っぽさが込められてますね。

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