第77話 せをはやみ いわにせかるる

瀬を早み 岩にせかるる 滝川の

われても末に 逢はむとぞ思ふ


せをはやみ いわにせかるる たきがはの

われてもすえに あはむとぞ思ふ


崇徳院


訳)

川瀬の早い流れが岩に堰き止められ二手に別れてもいずれ一つになるように、今は別れる事になってもいつかは逢えると信じています。


超訳)

川に浮かぶ2枚の落ち葉。

重なり合うように流れていく。

大きな岩にぶつかり離ればなれになる二枚の葉。

いつかまた出逢えるよね。

絶対。。


ちょっと一言)

出ました、崇徳院!

えと、前回のおさらい。

平安時代末期、宮廷内はドロドロとした権力争いで魑魅魍魎の巣窟と化していた。

5歳で皇位につき、父親に皇位から引きずりおとされる。ついに父親である鳥羽法皇と対立し保元の乱へと繋がる。

保元の乱に敗れ、四国うどん県讃岐にながされ、恨みのまま死んでしまう。

『保元物語』や『雨月物語』では妖怪扱いなのだ~。

この人の人生、凄まじいなー。


歌は熱く情熱的な恋の歌だ。

ちょっとうんちく。

少年マンガ『シティーハンター』の中にこの歌が出てくる話しがある。

私が百人一首に興味を持つきっかけになった歌でもあります。

え?どうでもいい?

_| ̄|○

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