第65話 うらみわひ ほさぬそてたに

うらみ侘び ほさぬ袖だに あるものを

恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ


うらみわび はさぬそでだに あるものを

こひにくちなむ なこそをしけれ


相模


訳)

あの人を想い涙で袖が乾く暇もない程嘆いているのに、その上人から「振られてやつれてる」なんて噂をがたつなんて・・


超訳)

ちくしょ~!

「あいつふられたんだって~。

なんか最近ぶちゃくなってね~?」

だと~!?ショッ~ク!!!


ちょっと一言)

相模は恋多き女。(てかこの時代恋多き女多すぎない?恋多き女でないと大成しないのかな?)

64夜で紹介した定頼もずっと相模を口説いていたそうな。

定頼!お前小式部内侍と仲良かったんじゃないのかよ!

相関図が見てみたい。。。


この歌、実は人に送ったものではない。

歌合で出された歌なのだ。

その時相模は既に50代。

こんなに色っぽい歌を作れるなんて、やはり恋多き人生を歩んできたんだろうな。

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